唐突にATOK
変換精度については『ATOK』の方が(『MS-IME』と比べて)特に優れているという感じはしないのだけど、『ATOK』の方が面白い。敬語の表現、助詞の連続、二重否定など言葉だけでなく文章の表現にも踏み込んで指摘してくれるので、いろんな間違った表現に気づかさせてくれる。例えば、今入力した「気づかさせてくれる」はさ入れ表現で誤りだとぱっと出た。
その他思ったことをつらつらと。
■『ATOK 2005』のいいところ
●なんといっても省入力変換。
これは素晴らしい。最高。
●推測変換もかなりいい。
推測変換確定が[Ctrl]+[Enter]になっているのが、自分のカスタマイズ[英数]→[Ctrl]、[変換]→[Enter]と奇跡的にマッチしていてものすごく使いやすい。
●ひらがな入力モードでもテンキーで直接入力で数字が打てる。
半角で打つのは『MS-IME』でもできるけど、直接入力では打てない。テンキーを打った場合は確実に直接入力で打てるというのは安定感があっていい。
●キーカスタマイズの画面が見やすい。
広げる事ができるし、機能別に並べ替えることもできる。『MS-IME』のウインドウは狭すぎ。
●確定アンドゥ(確定した直後に[Ctrl]+[BackSpace])がうまく働く。
『MS-IME』+『姫踊子草』の環境では(?)なぜか確定アンドゥがうまく働かなかった(元の文字列が残ったままになってしまう)。これで変換をミスっても安心(?)。
■『ATOK 2005』の残念なところ
●「文節戻し」がない(?)。
これ本当に無いんですか? せっかく「文節戻し」と「全戻し」を分離して使いやすくなっていたところだったのに。
●ユーザー辞書の並べ替えがしにくい。コメントが付けにくい。
『MS-IME』では「単語/用例の登録」でユーザーコメントが付けられるし、「辞書ツール」でユーザーコメントで並び替えができた。私はこれを使ってユーザーコメントにその単語のジャンル名を付けて(「将棋用語」とか)どういう単語を登録してたか確認してたのだけど、これがかなりやりにくくなった。
●単語登録のウインドウを出すと元のウインドウが操作ができない。
同じ文章中の単語をいくつか辞書登録したいというときに大変面倒。『MS-IME』では操作できるのに。
●文節区切り直し中に文節を移動することができない。
文節を直した後はひらがなのままでいいことも多いので、そのまま文節移動できた方が嬉しい。
●候補選択ウインドウで英字キー([A][S][D][F][G][H][J][K][L][Z])で選択できるのはかなり良さそうなので使ってみたけど、『姫踊子草』で入力方式を変えている状態だとうまく動かないみたいで残念。
●表示色カスタマイズで、下線を1種類しか選択できない。
今までで表示色を『MS-IME』+『ATOK』のような感じにしていたので。やっぱり未変換文節の下は点線にしたいなあ。
『ATOK』を使うのは久々なので(前に使っていたのは確かver.12)もうちょっとどういう事ができるのか勉強しようと思います。
※関連記事:「ATOK2005で「変換取り消し後のカーソル位置を保持する」」
※関連記事:「『ATOK』の良いところと残念なところ」