やまぶきで下駄配列を実装
『やまぶき作ってます』「やまぶき Ver. 4.0.0リリース」
キーボード配列エミュレータ『やまぶき』は、さまざまな配列を実装できるソフトです。Ver. 4.0.0から文字キー同時打鍵の配列も実装できるようになりました。
さらに下駄配列の設定ファイルが同梱されているので、すぐに下駄配列を使い始めることができます。
わたしが使ってみたところ、とりあえず問題なく入力できました。しばらく使ってみたいと思います。
『やまぶき』はIME ONでも英数モードなら英数文字を入力できるのがいいですね。『ATOK』には省入力変換があるので英数文字もIME ONの状態で入力したいのです。『ATOK』ユーザーには嬉しいところです。
『やまぶき』の最大の特徴は、同時打鍵を判定する方式として、キーを同時に押していた時間の割合で判定する点だと思います。
タイマーを使っているほかの配列変更ソフトは、「キーAを押してから○○秒以内にキーBを押すと同時打鍵とみなす」という判定をしていました。
『やまぶき』では「キーAを押してから離すまでの時間を1として、○○%以内の時間にキーBを押していたら同時打鍵とみなす」という判定をします。
おもしろいいシステムですが、自分がこれまで時間で判定する方式しか見てこなかったので、どう設定すればいいのかなかなか掴めません。
これがどういう効果を生むのか、どのくらいの設定が最適なのかは、これから使ってみて考えたいと思います。
それにしても下駄配列を実装できる手段も増えましたね。
わたしの知る限りで、『姫踊子草』、『DvorakJ』、それに今回『やまぶき』が加わりました。以上は配列変更を中心としたソフトで、さらにキーカスタマイズを中心としたソフトの『のどか』(『窓使いの憂鬱』)でも実装できます。
配列の変更は、配列が変更できるソフトがあって初めて実現します。わたしが配列界に足を踏み入れるきっかけとなったのが、通常のPCとキーボードで親指シフト(NICOLA)を実装できるソフトの存在(『親指ひゅんQ』)です。「そんなことができるのか!」 あれを越える衝撃は、もう無いでしょう。
21世紀になって続々と新しい配列が生まれているのも、わたしやみなさんがローマ字入力でもかな入力でもない配列を使えているのも、配列を変更するソフトがあってこそです。
そういうわけで、配列界は配列を変更するソフトを作っている作者の方々が支えていると言って良いと思います。下駄配列を含め、ローマ字入力でもかな入力でもない配列を実装するソフトが多数存在するという状況は、本当にありがたいことです。作者の方々にはただただ感謝です。ありがとうございます。