やまぶきで下駄配列を実装するときのタイマーの設定
『やまぶき』のタイマーは、時間ではなく割合で判定します。
この方法の良いところは、ロールオーバーによる打鍵ミスを救済できる可能性が高くなることです。理論上は、“一定のタイミング”で打鍵している限りは、どんなに早く打鍵してもロールオーバーによる打鍵ミスは起こらなくなります。
そして、その“一定のタイミング”は判定割合を小さくした方が早くなります。つまり、それだけ高速に入力できることになります。
しかし、判定割合を小さくすると同時打鍵が難しくなります。
通常、慣れてくるにしたがって同時打鍵のタイミングは合うようになってきます。したがって、『姫踊子草』『DvorakJ』などのように、時間を数えるタイマーの場合は、慣れてくるにしたがってタイマーの判定時間を短くすることができます。
しかし、『やまぶき』のように割合で判定するタイマーの場合は、慣れてくるにしたがって判定割合を小さくできるは限りません。慣れてくるにしたがって同時打鍵のタイミングは合ってきますが、キーを押し下げている時間も短くなるので、速く入力するほど割合はむしろ小さくなる可能性もあります。
これを考えると、同時打鍵の割合は大きめに設定するべきです。
『やまぶき』のタイマーの設定は、以上のことを考慮して総合的に判断する必要があります。
わたしとしては、同時打鍵で押しているつもりなのに同時打鍵と判定されなかったら元も子もないので、同時打鍵の判定割合は余裕を持って大きめに設定した方が良いと思います。
50や60では明らかに小さいです。高速打鍵をしたときに同時打鍵と判定されにくくなります。最低75以上、今は80にして使っています。
理想を言えば、100で問題ないならそれが一番だと思います。
連続シフトについては、タイマーをどのように設定しても、シフトが残ってしまう現象は起こります。たとえば、[DK][J]と打鍵したときに、[D]のシフトが残って[DK][DJ]と判定されるということが起こります。
連続シフトをなしにすれば、シフトが残ってしまう現象は100%防げるのですから、連続シフトを前提としていない以上、連続シフトは無しに設定するべきです。
※追記
はてなブックマークのコメントに返信します。
下駄×やまぶき組み合わせ方記事。個人的には「ロールオーバー打ちにならずに打ててる人達が羨ましいな」と。私は、下駄でも「かえでおどり」でも、結局デフォルト(連続、50%)が丁度よくて、記事設定だと打ちにくいorz
この記事の最初にも書きましたが、自分はこの記事を書くまでに、普段使っている配列で、1か月ほど『やまぶき』を使用しました。
普段使っていない配列をちょっと打ってみたくらいで、「同時打鍵の割合はどれくらいが適切か」なんて細かいことが分かるわけないと思います。
配列にはそれぞれ最適な打鍵タイミングがあります。その配列を使い始めてすぐはそのタイミングが分かっていませんから、余裕を持ったタイミングで打鍵するようにします。慣れてきて最適なタイミングが身についてくると、速く打鍵できるようになります。
それ無視して、最初から自分勝手なタイミングで打鍵すれば、正確に入力できないのは当たり前です。
これはどんな配列にも言えます。同時打鍵を使う配列に限った話ではなく、普通のローマ字入力でも同じです。