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ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく

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この期に及んで大変更

下駄配列変遷記
ver.1.10:この期に及んで大変更

 ついにバージョン番号が一桁上がってしまいましたよー。本当は大きめな変更をしたときに一桁上げようと思っていたのだけど、時機を逸してしまった(^_^;)
 もっとも、今回の変更はこの期に及んで結構重要な変更で、バージョン番号を一つあげるのにふさわしいと言えるかも知れません。

下駄配列ver.1.10配列図

1.「を」はだんぜん!左手
「を」を[,]から[X]に移動。
「せ」「ぜ」を[X][★X]から[Z][★Z]に移動。
「す」「ず」を[Z][★Z]から[,][★,]に移動。

 今更だが、「を」が[,]だと「んを」([U][,])の同手段越が頻出することに気がついた。これは何とかしたい。
 さらに気がついたことに、「を」は必ず助詞なのだから、いわゆる漢音の二音目(「ういんちきつく」)の次に来る場合が比較的多いはずだ。実際頻度表を見るとだいたいそうなっている。
 「ういんちきつく」はすべて右手の単打なのだから、「を」は明らかに左手に配置するべき文字ということになる(ホントに何を今更という内容だ……○| ̄|_)。

 「を」の使用頻度は結構高いので、助詞とはいえぜひ単打側に配置したい。今更左手の単打と入れ替えることはできるか。
 最初は「ー」([T])と入れ替えるのを試したが、[T]は頻繁に押すと結構指が伸びる感じで疲れることが判明。[T]に高頻度文字を置くのはいまいち。

 他の文字で右手に移動しても大丈夫な文字を検討した結果、「す」([Z])が候補に挙がった。伝統配置ではあるが、「す」は特に左手でなくてもいいようだ。実際に試してみると「を」が左手というのはかなり感触が良いのだが、小指に担当させるのは負担が重いと感じた。そこで、隣の[X]と入れ替える。[X]の表には「せ」が配置されているが、「せ」は表にあるだけで上等という程度の頻度の文字なので、小指でも構わないだろう。
 これで「を」の配置がなんと月配列U8版と同じになった。ずいぶん遠回りをしたものだ。

 右手に移った「す」はそのまま元「を」の位置([,])に置く。これは決して好感触という感じはしないのだが、他に配置できる場所が見つからなかった。できれば、[/]に置きたいのだけど、右手下段の「っ」([N])、「ら」([.])、「ち」([/])は「い」([K])との連なりが多すぎて、どれも[,]には置けない。前々からの懸案だった「です」の同手段越が思わぬ形で解消したが、あらたに「です」となった[RL][,]という運指は大して良くない(そもそもver.1.06で、「その」になっていたのを拒否した連なりだ)。
 とは言え、「する」がアルペジオで打てる([,][M])のはなかなかの感触で、他のデメリットを相殺するくらいの価値はあるかも知れない。

2.シフト側の文字の練り直し
「み」を[☆R]から[☆W]に移動。
「や」を[☆W]から[☆R]に移動。
「ろ」を[☆H]から[☆A]に移動。
「め」を[☆A]から[☆H]に移動。
「ね」を[☆U]から[★X]に移動。
「わ」を[★U]から[☆U]に移動。
「ぷ」を[★.]から[★U]に移動。

 シフト側の文字は今まで余り深く考えずに目に付いたところに割り振っていた面があるので、改めて使用頻度と連なりを考慮して配置し直してみた。
 その結果……。

 「みた」の同指連打を防ぐため「み」と「や」を入れ替え。
 「ろう」「ろん」の同指異鍵を防ぐため「ろ」と「め」を入れ替え。
 「ね」の連なりは、「ねん」「ねっ」「すね」など右手とのものが多いので左手に移動。頻度は低めのなので、あまり良くない場所でいい。「ず」が右手に移ったことで左手の★シフトが一つ空いていたので、[★X]に移動した。あえて★シフト側にすることで、「すね」の同指異鍵を避けている意味がある([,][LX])、もし☆シフトなら[,][KX]になる)。
 「ね」が移動して「わ」をあえて★シフト側に配置する意味がなくなったので☆シフト側([☆U])に移動。
 「わ」が移動して[★U]が空いたので、よりましな場所ということで「ぷ」を移動。

 というように細かい移動になった。良くなっているかどうか微妙な部分もあるが、もともと低頻度文字なので判定が難しい。悪くなっている部分より良くなっている部分の方が多いと思うし、解析結果はほとんどの数字で良くなっているので、まあこんなものかな、と思う。

 検討のしたことの覚え書き。
・「や」は「やい」「いや」が多いくらいなので、左手の中(のシフト側)ならどこに動かしてもいい。
・「よ」は「よう」がトップクラスの頻出で、他にも右手との頻出連なりが多数あり、絶対左手。
・「ゆ」は頻度的にはもっと悪い位置でも良さそうだが、唯一の頻出連なりが「ゆう」であり、左手側は空いている場所が無く、右手側で「う」との連なりが悪くならない場所となると小指ホームしか残っていない。
・「む」は「ん」([U])との連なりが少ない数少ないかななのでここ([☆M])がベスト。
・「わ」(☆[U])と「め」([☆H])は連なりを見ると逆の方がいい様に思うのだけど(「めん」がやや頻出だから)、なぜか「め」の上段がしっくりこない。「める」の連なりが馬鹿ならないからか? とにかくしっくり来ないものは使わない。

3.ミラー現象回避?
「お」を[☆J]から[★J]に移動。
「ま」を[★J]から[☆J]に移動。

 どうも[DJ]の「お」と[FK]の「あ」(ともに人差し指と中指の組み合わせ)を混同するミラー現象から抜けられない。「あ」と「お」という母音同士だから混同しやすいのかな?と思ったので「お」を移動させてみることにした。移動先は、「お」は同じキーに乗っていて中指シフトと薬指シフトの違いだけだった「ま」との入れ替え。
 「まえ」が同指異鍵([DJ][EK])になるのは良くないが、「にお」が同指異鍵では無くなる([C][SJ])などなどメリットもあり差し引きゼロという感じ。これでミラー現象が起こらなくなるならもうけもの。
 頻出連なりの「おもう」がきれいなアルペジオ([SJ][DK][J])になったのは嬉しい副作用だった。

4.中かっこを追加
「{」「}」を[XC][,.]に新設。
「@」「¥」を[DV][KN]に移動。

 以下は枝葉の変更。

 記号シフトで中かっこも入力できた方が便利かなーと思ったので中かっこを追加。中かっこは使うなら半角なので、英字配列向けの変更にかな配列を合わせたという感じ。
 これで中指と薬指の同手同時押しはすべてかっこ類の入力になり、イメージ的にも分かりやすいと思う。
 あぶれた「@」と「¥」は中段と下段の組み合わせを復活させた。

5.マイナー拗音をすべて取り込む
・新設した拗音「ぎぇ」「ぎぇ」「ひぇ」「びぇ」「ぴぇ」「にぇ」「みぇ」「ふゅ」「ヴュ」
・移動した拗音「くぁ」「ぐぁ」「くゎ」「ぐゎ」「すぃ」「ずぃ」「つぁ」「いぇ」「ヴェ」「ヴォ」

 前にマイナー拗音はこれ以上は位置しないと書いたけど、よく見たらまだ配置できるスペースがあったので配置してみることにした。一応「中指上段は濁音のある清音拗音、薬指上段は濁音拗音」のイメージは守ってます。これらの拗音は配置できる場所が空いていたから配置したというだけで、はっきり言って作った本人でさえ覚えるつもりはない! これら拗音を使う単語を多用するという場合だけ覚えれば十分だと思います。
 というわけで、配置はここでは書きません。詳しくは配列図を見て下さい。

 これで『Wikipedia』「拗音」の表に載っている拗音はすべて1ストロークで入力できるようになった(「ゐ」や「ゑ」を使うものは除く)。
 ただ、『インストラクターのネタ帳』「拗音のローマ字入力一覧」を見ていただいても分かるように、これでもすべての拗音を取り込んだわけではない(小書きの仮名を使っているというだけで拗音ではないのかな?)。ただ、さすがにこの表をすべて取り込むのは無理だし、意味がない。清音と拗音の位置を切り離してしまっている以上仕方ないかな。

●『姫踊子草』用設定ファイル(GETA1.10.hmo_kana):GETA1.10.zip
by koutarou_13 | 2005-11-04 01:19 | ●下駄配列で万事快調

▼日本語入力方法はローマ字入力とかな入力だけではない▼ローマ字入力とかな入力以外も普通のPCで簡単に使える▼というわけで新下駄配列で快適PCライフをめざすkouyのブログ


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