ローマ字入力とかな入力を切り替える方法―基本編
このページの記述は、Windows XPでのものです。Windows Vistaでは、ローマ字入力とかな入力の切り替え方法がかなり改善されています。
「ローマ字入力とかな入力を切り替える方法 Vista編」
ローマ字入力とかな入力を切り替えは、パソコン初心者がつまずく箇所の一つだと思います。
かな入力に切り替えたはずなのに切り替わってなかったり、ローマ字入力で打っていたのにある時突然かな入力になって元に戻らなかったり……。
ローマ字入力とかな入力を切り替える方法についてはWeb上でもいろいろなところで説明されています。
●『Microsoft Office アシスタント』「ローマ字入力とかな入力を切り替える」
●『インストラクターのネタ帳』「突然かな入力に」
●『SHARP』「ローマ字入力」と「かな入力」を切り替える
●「マウスだけでできる! 日本語入力のON/OFF、ローマ字入力とかな入力の切り替え、MS-IMEとナチュラルインプットとATOKの切り替え方法 for windows」
しかし、実際に説明の通りに切り替えてみようとするとうまくいかないことがあるので、ここで私なりの説明を書いてみたいと思います。
重要なことを先に書きます。これからローマ字入力とかな入力を切り替える方法を3種類紹介しますが、3種類すべて重要です。そして、ある方法が効かない場合があるので、一つの方法を試してダメだったら慌てず騒がず別の方法を試して下さい。一つの方法にこだわっていると、はまります。
1.(マウスを使う方法)
言語バーの「KANA」ボタンを押す。
言語バーの右端の下段に小さく「KANA」と書いてある部分をよく見ると、現在ローマ字入力なのか、かな入力なのかが分かります。「KANA」の部分が平らならローマ字入力、へこんでいればかな入力(場合によっては出っ張っているように見えることもあります)です。
下の画像の、上がローマ字入力、下がかな入力です。
そして、この「KANA」の部分マウスでクリックするとローマ字入力とかな入力が切り替わります。
マウスで、最初から画面に表示されている部分をクリックするだけで済むので、もっとも分かりやすい方法です。
2.(キーボードを使う方法)
[Alt]キーを押しながら[ひらがな]キーを押す
[Alt]キーは、キーボードの最下段の左の方、[Z]キーと[X]キーの境目の下あたりにある「Alt」と書かれているキーのことです。
[ひらがな]キーは、キーボードの最下段の中央あたり、[変換]キーの右隣の「カタカナ ひらがな ローマ字」などと書かれているキーのことです。
(実際にキーに書かれている文字は、キーボードによって多少異なります)
[Alt]を押しながら[ひらがな]キーを押すと、ローマ字入力とかな入力が切り替わります。1.で紹介した言語バーの「KANA」の部分を見ていると、[Alt]+[ひらがな]を押すたびに、「KANA」部分がへこんだり元に戻ったりしているのが分かると思います。
マウスカーソルを動かすことなくキーボードのキーを2つ押すだけで完了するので、慣れれば最も使いやすい方法です。
※他に、[Shift]+[Ctrl]+[ひらがな]または[Ctrl]+[英数]という方法で切り替えられる場合もあります。
3.「プロパティ」の入力設定を切り替える。
言語バーの「プロパティ」をクリックするか、「入力方式」または「ツール」をクリックして「プロパティ」を選択して下さい。
※初期設定では「プロパティ」のボタンは表示されていません。言語バーの右下の小さな三角形を押すとボタンを追加したり削除したりできます。
すると『Microsoft IME スタンダード のプロパティ』というウインドウが開きます。
このウインドウの真ん中あたりにある「入力設定」のローマ字入力/かな入力のボックスの中をマウスで選択します。そしてウインドウ一番下の「OK」ボタンをクリックすると、選択した入力方式になります。
この3つの方法の中ではもっとも手数がかりますが、一番確実な方法です。
※その他のMS-IMEのプロパティの開き方。
キーボードの[Ctrl]+[F10]または[Ctrl]+[変換]を押すと、言語バーの「ツール」を押したときと同じようなショートカットメニューを呼び出すことができるので、ここからプロパティを開くこともできます。(この方法はおすすめです)
また、少々回りくどいですが……
コントロールパネルの「日付、時刻、地域と言語のオプション」→「地域と言語のオプション」→「地域と言語のオプション」ウインドウの「言語」タブ→「テキストサービスと入力言語」枠の「詳細」ボタン→「インストールされているサービス」の「プロパティ」ボタン
……でも開くことができます。
この3つの方法を知っておけば、ローマ字入力とかな入力の切り替え方が分からない、いつの間にか変わってしまって元に戻せない、ということはなくなると思います。
最後に、重要なことを繰り返します。ローマ字入力とかな入力の切り替える方法は3種類すべて重要、一つの方法を試してダメだったら慌てず騒がず別の方法を試すこと、です。
それで、なんでローマ字入力とかな入力の切り替える方法は3種類すべて重要なのかという話なのですが……この話、次回に続きます。
※「ローマ字入力とかな入力を切り替える方法―トラブル編」へ続く。