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拗音シフトキーをどこにするか
新下駄配列作成記15

■新下駄配列の骨格
 拗音シフトキーをどこにするか

 拗音は覚えやすさなどを考慮して、拗音専用のシフトキーを設けて規則的に配置します。
 拗音シフトにするキーは、まだシフトに使っていないキーで、押しやすく、拗音を覚えやすく配置でき、拗音を入力する際のキーの連接が良くなるキーでなければいけません。

 その条件を満たすキーとは、[I][O]です。右手の中指と薬指の上段で押しやすく、まだシフトに使っていません。
 さらに、少し話を先取りしますが、[J]に「う」を配置する予定なので、[I][O]を拗音シフトにすると「ょう」がとても入力しやすくなります。「ょう」は2文字の連なりの中では桁違い出現率が高い連なりです。これが入力しやすくなるのは大きなメリットです。

 通常のシフトと拗音シフトが重なる部分があります。例えば[DI]は、[D]をシフトととらえれば通常のシフトですし、[I]をシフトととらえれば拗音シフトになります。これをどちらのシフト扱いとするかという選択があります。
 拗音シフトとすれば、左手の上中下段の3段に1つの拗音の行を割り当てることで、拗音の配置がとても分かりやすくなるというメリットがあります。
 しかし、拗音は種類によっては出現率がかなり低いものもあります。通常のシフトと拗音シフトが重なる部分はどれもかなり押しやすい場所ですので、ここに出現率の低い拗音を配置するのは問題があります。
 よって、通常のシフトと拗音シフトが重なる部分は通常のシフトとして扱うことにします。したがって、拗音シフトで3段に配置できる拗音の数は、最大で(15-2)*2=26個となります。覚えやすさを考えれば、3段*8行の24個が妥当でしょう。

 拗音は全部で36個ありますので、拗音シフトだけでは3段にすべては配置しきれません。拗音36個中12個を外す必要があります。
 まず、「配置する文字」ですでに書いた通り、「ぢゃ行」は配置しません。出現率が皆無と言っていいほど少ないからです。これは別の場所にも配置しません。(入力したい場合は、「ぢ」+「ゃゅょ」という形で入力することになります)
 あと3行9個を外す必要があります。出現率が少ない順に外す行を選びます。外すのは「みゃ行」「びゃ行」「ぴゃ行」です。これは最上段に配置します。

※過去の関連記事
「下駄配列で手を付けなかったこと:その1」

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-22 22:44 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
シフトキーをどこにするか
新下駄配列作成記14

■新下駄配列の骨格
 シフトキーをどこにするか

 まず、シフトキーをいくつ配置するかを決めます。
 配置する文字の個数は、以下の通りです。(詳しくは「配置する文字」を参照)

【清音など】48個
【濁音、半濁音】26個
【句読点】2個
【拗音文字】9個
【拗音】33個
【外来音】12個
【記号】14個

 このうち、拗音は覚えやすさなどを考慮して拗音専用のシフトキーを設けて規則的に配置します。また、記号の一部と拗音文字は出現率が非常に低いので、最上段に配置することにします。記号の一部は、前回書いた通り同手同時押しにも配置します(比較的出現率の高いもの)。
 すると、特別な配置場所が与えられていない文字の数は、48+26+2+12=88個となります。上中下段の3段で使えるキーの数は31キー。一つシフトを設置することで増える配置できる文字数は、最大15~16個です。
 したがって、シフトの数は3つでは不十分で、4つ必要になります。

 次に、シフトを配置する場所を考えます。シフトにしたキーは使用率が高くなるので、押しやすい場所であることが絶対条件です。
 シフトを配置する場所には、大きく分けて2つの方式が考えられます。一つは左右の手に分散して配置する方式。もう一つは片方の手に集中して配置する方式です(例えば[J][K][L][;]をシフトにするなど)。
 しかし、片方の手に集中して配置する方式だと、シフトを打鍵する際に組み合わせて押すキーは、反対側の手のキーに分散されることになります。すると、その手の側のキーの上下段の使用率が高くなり、同指段越などの押しにくいキーの連接が出現する可能性も高くなります。
 よって、シフトは左右に分散して配置することにします。

 最後に、シフトを設置するキーを決めます。
 シフトを配置するキーは、各指の使用率のバランスを取るため、担当キー数の多い人差し指は避けます。
 他に押しやすいキーとしては、中指の中段、薬指の中段、中指の上段の3キーが考えられます。この中では中指の中段はもっとも押しやすいので、ここにシフトを配置することは決定です。残る1つを薬指の中段に配置するか、中指の上段配置するかの選択があります。
 中指上段と薬指中段の比較なら薬指中段の方が押しやすいと思います。また、シフトを中指だけにしてしまうとシフト同士のアルペジオを活用できなくなってしまいます。
 よって、シフトは左右の中指と薬指の中段とします。具体的には、[S][D][K][L]の4キーとします。

※過去の関連記事
「下駄配列で手を付けなかったこと:その1」

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-21 22:38 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
同時打鍵として使用する組み合わせ
新下駄配列作成記13

■新下駄配列の骨格
 同時打鍵として使用する組み合わせ

 新下駄配列のシフトは、文字キー同時打鍵を採用します。同時に押すキーは2キーとします。3キー以上の同時打鍵は、操作が複雑になるため、また実装が難しくなるため採用しません。

 2キーの組み合わせは、どんな組み合わせでも使用して良いというわけではありません。

 まず、次の2つの選択肢があります。1つは、「特定のキーをシフトキーと見立てて、シフトと見立てる1キーとほかの1キーの組み合わせを使用する」という方法。もう1つは「特定のシフトキーは設けず、押しやすい組み合わせから適当に使っていく」という方法です。
 新下駄配列では前者を採用します。理由は、1つはその方がわかりやすいこと。もう1つは、シフトと見立てるキーの使用率が高くなるので、押しやすいキーをシフトとすることで、自動的に押しやすいキーを多く使うようになるからです。

 同時に押す組み合わせには、両手で1つずつキーを押すものと、同じ手(同手)で2つのキーを押すものが考えられます。
 両手で1つずつキーを押す場合は、どのような組み合わせでも押す動作にそれほど無理がある組み合わせはありません。
 しかし、同手で2つのキーを押す場合は、押す動作に無理がある組み合わせが多くあります。
 しかも、同手で同時に押しやすい組み合わせは、そのキーを続けて押す場合も押しやすい組み合わせになります。その組み合わせの同時打鍵を使用して文字を配置すると、好ましくない事態が生じやすくなります。すなわち、本来は1キーずつ入力したかったのに、1つめのキーを離す前に2つ目ーキーを押してしまったために、同時打鍵と判定されて誤入力となる、という事態が生じやすくなります。
 よって、基本的に同手で2つのキーを押す組み合わせは使用しません。

 ただし、同手を使う組み合わせでも、もともと同じ指を使って入力するキー同士なら、上記のような事態は生じません。同じ指で押すなら、最初に押したキーを離してから次のキーを押すことになるからです。
 したがって、もともと同じ指を使って入力するキー同士の組み合わせは使うことにします。具体的には、同じ手の人差し指担当キー同士の同時打鍵は使います。
 ただし、本来そのキーを担当する指以外の指で押すことになり、手の移動もやや大きくなります。よって、普通のかなを配置するのは避け、記号を配置することにします。
 同手同時押しで使用するキーの組み合わせは、あまり細分化すると覚えるのが難しくなります。したがって使用するのは、上段と中段、中段と中段、中段と下段の3通り、左右合わせて6通りのみとします。

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-20 19:35 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
配置する文字
新下駄配列作成記12

■新下駄配列の骨格
 配置する文字

 配置する必要のある文字をリストアップして、その個数を数えます。

【清音など】48個
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わを
んっー

【濁音、半濁音】26個
がぎぐげご
ざじずぜぞ
だぢづでど
ばびぶべぼ
ぱぴぷぺぽ


【句読点】2個
、。

※句読点は、記号の一種ととらえることもできますが、他の記号と比較して出現率が非常に高いので、普通のかなと同じように扱うことにします。

【拗音文字】9個
ぁぃぅぇぉ
ゃゅょゎ

※なお、“ヶヵ”どちらかというと漢字の範囲に入る文字でかな入力配列にはなじまないと思うので配置しません。

【拗音】33個
きゃきゅきょ
しゃしゅしょ
ちゃちゅちょ
にゃにゅにょ
ひゃひゅひょ
みゃみゅみょ
りゃりゅりょ
ぎゃぎゅぎょ
じゃじゅじょ
びゃびゅびょ
ぴゃぴゅぴょ

※“ぢゃぢゅぢょ”は出現率が極端に低いので配置しないことにします。

【外来音】12個
てぃでぃ
ふぁふぃふぇふぉ
しぇじぇ
ちぇ
うぃうぇうぉ

※外来音はほかにもさまざまなものがありますが、使用頻度が高い12種類のみを配置することにします。

【記号】14個
?!・/
「」()
,.
;:
@*

※出現率がある程度高い記号、または新下駄配列で本来その記号を入力するキーを使ってしまう記号を配置します。
●“?!「」()・”は出現率が高いので配置します。
●“/,.”は、普通のローマ字入力やかな入力では入力でない記号ですが(あるいは、これらが入力できる代わりに“、。・”が入力できない)、そこそこ出現率が高い記号なので、配置します。
●“;:@*”は、本来その記号を入力するキーを、新下駄配列で他の文字の入力などに使ってしまうので、入力できるようにするため配置します。

 よって、配置する文字は合計144個ということになります。

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-19 21:53 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
使用するキー
新下駄配列作成記11

 今回から実際の新下駄配列の作成に入ります。

 まず、配列の「骨格」を決めておきます。
 具体的に各キーに文字を割り当ててく行く前に、だいたいどのジャンルの文字をどこに配置するのかを決めておき、配置できる場所が足りるかどうかを確認しておきます。

■新下駄配列の骨格
 使用するキー

 基本的に、上中下段の3段の文字キーを使用します。

 キーボード右端の文字キー([[],[]],[\])は遠すぎるので使いません。[:]は[BackSpace]を配置するので、文字は配置しません。

 最上段を使用するかどうかはとても大きな選択ですが、是非は微妙なところです。最上段を使用すれば総打数の削減には大きく貢献しますが、同時にキーの連接も著しく悪くなります。また、最上段にかなを配置する場合、数字をどのように入力するかも問題になります。ホームポジションから遠いキーを多用すればタッチタイプが難しくなるのも確かです。総合的に考えて、新下駄配列では最上段は基本的に使わないことにします。

 しかし、最上段をまったく使わない必要もありません。出現率が非常に低い文字を最上段に配置することで、他の文字をより良く配置することができます。使用率がわずかであれば使用してもそれほどの負担にはなりません。単打側は数字を入力するとしても、シフト側は空いています。
 したがって、出現率が非常に低い文字であれば、最上段のシフト側を使用しても良いことにします。ただし、[6]は左右どちらの手を使うのかが人によって異なるので、使用しないことにします。

【使うキーの範囲】
△△△△△× △△△△△××
_□□□□□ □□□□□□×
_□□□□□ □□□□□××
__□□□□□ □□□□□×

□ 主に使用するキー
△ わずかであれば使用しても良いキー
× 使用しないキー

 よって、使用する主なキーの数は31キーということになります。

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-17 21:31 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
左右使用率は気にしない
新下駄配列作成記10

■新下駄配列の方針
 左右使用率は気にしない

 新下駄配列では左右の手の使用率は考慮しません。個々の指の使用率やキーの使用率、キーの連接などが適切であればよく、左右の使用率を理由として文字の配置を決めることはありません。
 理由は以下の3つです。

1.手首を左右に動かすのは自然な動き

 キーボード形状からみて、左手より右手の方が押しやすいという意見があります。つまり、「一般的なキーボードのキーの配置場所は、ホーム段から見て、上段はやや左、下段はやや右にずれている。したがって、右手は指を曲げ伸ばすだけでキーを押すことができるのに対して、左手は手首を左右に曲げなければキーを押せない」という意見です。

 しかし、手首を少し左右に動かすという動作は、手の自然な動きの一つです。負担になるというのは、限界近くまで左右に動かす場合の話です。上段や下段のキーを押すために手首を左右に少し動かすのは、特に負担になる動作ではありません。

 そして、手首を左右に動かす分、指の曲げ伸ばしの量が少なくて済みます。例えば、[E]を押す場合と[I]を押す場合の中指を伸ばす動きを比較してみると、[E]を押す場合の方が中指を伸ばす動きが小さくなります
 つまり、左手ではキーを押すために必要な動作を、「指を曲げ伸ばす」と「手首を左右に動かす」という2つの動作に分散できます。その結果、左手でキーを押す場合は一つ一つの動作を小さくすることができます。
 むしろ右手でキーを押す動作の方が、手首を左右に動かすという自然な動きを使えず、指を曲げ伸ばすという動作だけに頼らなければならないので、より手に負担が掛かっていると思います。

2.利き手でなくてもできること

 右利きの場合は、利き手である右手の方が使いやすいという意見があります。利き手の方が使いやすいというのは、一見当然のように思えます。しかし、それはどんな場合にでも適用できるのでしょうか?

 日常生活で、右利きの場合、右手を多く使ったり、右手でないと難しい動作はたくさんあります。

・ペンで字を書くのは右手。
・箸を持つのは右手
・ドライバーでねじを回すのは右手。

 しかし、右手でなくてもできることも、たくさんあります。

・コップを持つ手はどちらでもいい。左手の近くにコップがあれば左手で持つこともある。
・電話の受話器を持つ手は人による。必ず左手で持つ人もいる。右手でメモを取るなどをする場合もあるが、右手で何もしていないときでも左手で持つ人もいる。
・縦書きの文庫本を片手で持つ場合は左手で持つ。右手で持つとページをめくりにくい。
・コンピュータゲームのコントローラの十字キーは左側。ボタンより十字キーの方が操作が複雑なので、本当は十字キーが右側にあった方が良いと言われることもある。しかし、伝統的に十字キーは左側にあり、多くの人がそれでゲームを楽しんでいる。
・野球でグローブでボールを取る手は左手。ボールを取る動作も右手の方がしやすいはずだが、右手には「ボールを投げる」という動作が割り当てられていて、グローブをはめてしまうと投げる動作ができなくなってしまうので、グローブは左手にはめて、ボールは左手で取る。
・マウスを使う手は普通は右手。しかし、右手にはカーソルキーやテンキーなどほかに担当することが多いので、マウスは左手で使うという人もいる。

 手を使う動作には、利き手の器用さや力強さがが必要な動作と、そうでない動作があります。利き手が必要な動作は利き手を使う必要があります。しかし、利き手が必要でない動作では利き手にこだわる必要はありません。利き手の方がやりやすいとしても、別の事情によって利き手を使わない方がよいこともあります。

 キーボードのキーを押すという動作は、指をキーの上に移動させて押すだけです。字を書く、箸を使う、マウスを操作するなどの動作に比べれば器用さも力強さも必要ありません。
 キーボード入力は、利き手でなくても十分できる動作だと思います。

3.配列がどうあれ右手は使う

 それでも、右利きの場合は少しは右手の方が使いやすいはずだから、ある程度は右手を多く使った方が良いのではないか、という意見もあるかも知れません。

 しかし、PCの操作は、当然ながら文字入力だけではありません。文字入力以外では右手はどうしても使います。マウスは右手で使う人が多いでしょうし、テンキーやカーソルキーが右側にあります。非常によく使う[BackSpace]や[Enter]も一般的には右側にあります。
 しかも、これらは文字キーよりもずっと遠い場所にあります。これらを操作するには、文字キーを押す場合と違って手全体を移動させなければいけませんから、文字キーの入力の何倍もの労力を使います。
 さらに範囲を広げて考えると、PC操作以外には右手でなければできないことがたくさんあります。字を書く、箸を使う、これらはほぼ右手を使います。右手が疲れたからといって左手ですることは困難です。

 文字入力配列で配慮をしなくても、すでに右手は十分活用できていると思います。



 以上の理由により、新下駄配列では左右の手の使用率は考慮しません。指の使いやすさに応じた出現率の文字を割り当て、アルペジオや左右交互打鍵を活用し、同指異鍵や同指段越などの悪運指が少なくなるように設計をします。そうすれば左右の手の使用率は50%に近い数字になります。特に左右交互打鍵率を高くしようとすれば自然に50%に近づくはずです。結果的に左手の使用率が50%を越えても気にしません。

※過去の関連記事
「左手の方が打ちやすい?」
「左手の方が打鍵しやすいもう一つの理由」

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-12 00:11 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
アルペジオを活用する
新下駄配列作成記9

■新下駄配列の方針
 アルペジオを活用する

 シフトを使うと総打数が増えるので、シフトの使用率はできるだけ低いことが理想です。しかし、かな入力配列においてシフトを使うことは避けられませんので、シフトキーが押しやすいことは重要です。

 新下駄配列では、シフトキーは文字キーの中にあります。これを利用して、シフトキーを「アルペジオ」で押す場面が多くなるようにします。

 アルペジオというのは、ここでは「片方の手で続けてキーを押す場合に、非常に押しやすい連接」という意味で使います(そのキーが同段であるかどうかは関係ないとします)。
 例えば、[K]→[J]と押す場合がアルペジオです。この連接は非常に速く、楽に、簡単に押すことができます。よく「左右交互打鍵は押しやすい」と言われますが、それよりも押しやすいと思います。
 このような連接を多く使うようになっている配列は、入力しやすい配列といえます。

 新下駄配列では、シフトキーが文字キーの中にありますので、このアルペジオを使ってシフトを押しやすくすることができます。
 例えば、まず[J]に「う」を配置します。そして、[K]を使って入力する文字に、次に「う」が来ることが多い文字を選びます(例えば「ほ」「しょ」)。こうすると右手側では[K]→[J]というアルペジオを使うことになり、シフト側の文字であっても楽に入力することができます。

 また、シフト側同士もアルペジオを活用します。例えば、「され」というのはとても多く出現する連なりです。そこで、「さ」を[SL]に、「れ」を[DK]に配置します。これで、「され」を入力するときは、左手側では[S]→[D]、右手側では[L]→[K]と入力することになります。つまり、両手ともアルペジオで入力しているわけです。

 このように、新下駄配列ではアルペジオを活用するようにします。これができるのは、文字キーがシフトキーの中にあり、シフトが同時打鍵であるという、新下駄配列のシフトシステムならではです。
 もちろん、シフトでもアルペジオを活用するようにします。

 ただし、アルペジオを活用するいうのは、左右交互打鍵を活用しないということではありません。あるキーに対してアルペジオになるキーは、せいぜい2~3キーです。あるキーに対して左右交互打鍵になるキーは15キー以上もあるのですから、数では比較になりません。アルペジオだけを活用して入力しやすい配列を作ることはできません。左右交互打鍵を活用することは依然として重要です。
 優先順位は、まずアルペジオの活用を考え、できなければ左右交互打鍵などの別の連接を考える、ということになります。

※過去の関連記事
「アルペジオは交互打鍵より強い」

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-11 22:26 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
押しやすいキーはどれか?
新下駄配列作成記8

■新下駄配列の方針
 押しやすいキーはどれか?

 総打数を重視するといっても、ホームポジションから遠く離れた押しにくいキーばかりを使うのでは意味がありません。押しやすいキーを多く使うことが重要です。

 新下駄配列では、各キーの押しやすさは以下の図のように考えます。

×○○△△ ×△○○××
_○◎◎◎○ ○◎◎◎○△
_△△△○△ ○○△△×

※押しやすい順に
◎ > ○ > △ > ×

 厳密に考えるのではなく、だいたいの感じととらえてください。同じ印だから押しやすさが同じというわけではありません。
 新下駄配列は、より上位の印がついキーほど使用率が高くなるようにします。

 もう少し具体的に各キーの使いやすさを検討します。

●人差し指・中指・薬指のホームポジション([S][D][F][J][K][L])
 押しやすく、素早く押せ、ほかのキーとの連接も良い。このキーにはその文字の出現率を最優先して配置する文字を決める。単純に、出現率1~6位の文字を並べるのが理想。最低でも10位以上。最重要ポイント

●小指のホームポジション([A][;])
 各指のホームポジションのキーは押しやすいが、小指は、人差し指・中指・薬指と比べると押しやすさは劣る。またキーボードの構造上、小指はより外側のキー([Shift][Ctrl][:]など)も担当する必要があるので、使用率は抑えめにしたい。出現率10位程度の文字を配置する。

●人差し指の好所([G][V][H][N][M])
 人差し指は動かしやすい指なので多用するべき。しかし、人差し指は担当キーが多いので、単純に出現率が高い文字を配置していくと人差し指の同指異鍵(同じ指で連続して異なるキーを押すこと)が多くなってしまう。同指異鍵が多くならないように配慮しつつ、10位~20位程度の文字を配置したい。人差し指に出現率の高い文字を配置できるかどうかは、速く楽な配列実現への重要なポイントとなる。

●中指・薬指の上段([W][E][I][O])
 中指・薬指は長さがあるので、上段はかなり押しやすい。ホーム段から漏れた10位前後の文字を配置するイメージ。

●次に押すキーが押しにくいキー([R][T][B][U][,][.])
 人差し指はやや短いので、上段の[R]や[U]などを押すと手の動きが大きくなる。
 [B]は遠いので、これも手の動きが大きくなる。
 右手の中指・薬指の下段は、長い指が邪魔をして指の動きが大きくなる。
 いずれも、そのキーを押した次のキーが押しにくくなる場合が多い。しかしキー自体はそれほど押しにくくはなく、出現率が低い文字を割り当てるのはもったいない。
 出現率はある程度高く、しかし次に入力する文字は急いで入力する必要がない、という文字を配置したい。例えば句読点だ。

●左手の人差し指以外の下段([Z][X][C])
 やや押しにくいが、右手下段に比べると指を曲げる量が少なくて済むので、特別な押しにくさはない。出現率25位前後の、単打面に入るかどうかギリギリの文字を配置したい。

●僻地([Q][Y][P][@][/])
 これらのキーは単打の押しにくさもさることながら、ほかのキーとの連接が悪い場合が多い。いろいろな文字と均等に連なるような文字を配置すると、悪い連接がどこかで現れてしまう。連なる文字が特定の文字に偏っていて、その文字のキーとの連接だけは悪くない、という文字を配置するのが理想。

※過去の関連記事
「各キーの打ちやすさ」

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-10 22:27 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
拗音を配置する
新下駄配列作成記7

■新下駄配列の方針
 拗音を配置する

 拗音(「きゃ」「きゅ」「きょ」などのこと)を入力する方式は、主に2つに分けられます。

 ローマ字入力は、「きゃ」と入力する場合、[K][Y][A]とキーを押します。これは、「き」を入力するときとも「ゃ」を入力するときとも違う操作です。したがってこれは、拗音を入力する場合は、ほかのかなを入力する方法とは異なる入力方法使うという方式です(「拗音別置」)。

 かな入力では、「きゃ」と入力する場合、まず普通に「き」を入力します。そのあとに「ゃ」を入力します。したがってこれは、前のかなは普通に入力して、次に拗音文字(「ゃゅょ」などのこと)を入力するという方式です。(「拗音文字後付け」)

 新下駄配列で拗音を入力する方法は、「拗音別置」を採用します。
 理由は3つあります。

 1つ目の理由は、動作数と総打数を減らせることです。
 「動作数」というのは同時打鍵を1と数え上げる場合の打鍵数のこと、「総打数」というのは同時打鍵でも押したキーをすべて数え上げる打鍵数のことです。
 拗音別置なら、拗音は1動作、総打数も2打で入力することができます。拗音文字を後付けする方法だと2動作以上になります。総打数もそれに伴って増えます。
 動作数、総打数を減らせるというのは、楽な入力、速い入力には確実に有利です。

 ところで、動作数、総打数を減らすだけなら、拗音にこだわらずに、よく使う文字の連なりを1動作で入力できるようにした方が有利です。たとえば、「で」とも「す」とも「。」とも違う操作で、「です。」を1動作で入力できるようにするという方式も考えられます。しかし、そのような配列は覚えるのが大変です。
 というわけで、2つ目の理由は、覚えやすいことです。拗音は、文字の上では2文字ですが、2文字まとめて1つの音として発音しています。1つの音なので1動作で入力できると認識しやすく、違和感なく習得することができます。

 3つ目の理由は、拗音文字の代わりにほかの文字を配置できることです。
 拗音文字後付けの場合は、当然ながら「ゃ」「ゅ」「ょ」を配置しなければなりません。その場所にはほかの文字は配置できなくなります。「ゃ」「ゅ」「ょ」はそこそこ使用率が高い文字ですので、ある程度良い場所をこの3文字に費やすことになります。
 拗音別置にすれば、単独で「ゃ」「ゅ」「ょ」を使う機会はほとんどなくなります。したがって、「ゃ」「ゅ」「ょ」を良い場所に配置する必要がなくなます。その分ほかの出現率が高いかなを配置することができます。
 これにより、拗音だけでなく、それ以外の文字もより入力しやすくすることができます。

 なお、外来音(主に外来語で使用し、拗音風に2文字で表記する音のこと。「てぃ」「ふぁ」など)は動作数、総打数の削減効果はそれほどありませんが、覚えやすいという点は拗音と同じなので、外来音も別に配置します。
 ただし、外来音には滅多に使わないものも多く、すべてを配置すると習得が困難になります。
 よって、よく使う外来音に絞って配置することにします。(具体的にはふぁ、ふぃ,ふぇ、ふぉ、てぃ、でぃ、しぇ、じぇ、ちぇ、うぃ、うぇ、うぉの12種類配置します)

■新下駄配列作成記 目次
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# by koutarou_13 | 2011-02-09 11:57 | ●新下駄配列作成記 | Trackback | Comments(0)
新下駄配列の質問・意見に回答するコーナー2
 ちょっと反響が大きくてびっくりなので質問回答コーナーを挟みます。

■同時打鍵の打鍵数は2?

 同時に押した場合の総打数は2と書いたのが注目されているのですけど、同時打鍵を1と数える数え方も否定はしていませんよ。同時打鍵の場合は2だと書いたのは「打鍵数」ではなく「総打数」です。
 同時打鍵だからと言って、同時打鍵を1と数えた数字だけを取り上げるのは確かにフェアではないと思う。しかし、同時打鍵という打鍵方法を無視して、押したキーの総数を数え上げる数字だけを取り上げるのもフェアではないと思う。

 自分が考えてるのは、同時打鍵を2と数える数値のことを「総打数」、同時打鍵を1と数える数値は「動作数」と呼んで、同時打鍵を使う場合は両方の数値を取り上げるのがいいのではないかと。
 そして、その考えで作ったのが「1万字のかなを入力する場合の打鍵数」「新下駄配列で1万字入力する場合の打鍵数」で作った表の右下の数値でした。上が「動作数」、下が「総打数」ということになります(普通の[Shift]を使った入力の「動作数」が1といえるかは疑問ですが)。
 「打鍵数」という言葉は、同時打鍵の打鍵数を数える話では自分はできるだけ使わないつもりです。

■短距離走とジョギングの違い?

 自分のイメージでは、その例えよりも、古いさび付いた自転車と、新品の良くメンテナンスされた自転車の違いという方が合っています。全力で漕いで速度を出す場合は後者の方が速く走れるでしょうし、ゆっくり漕いで走る場合でも後者の方が楽に走れるでしょう。これは例え話なのでなんの証明にもならないですけど。

■特定の誰かへ向けての返信?

 自分はそういうつもりはまったくないです。内容はだいぶ前から思っていたことばかりですし。まあ、気になることはみんな同じということですよ。

■下駄配列ならJISカナなんてぶっちぎれる?

 まあ、俺のJISかなになら、俺の新下駄で勝てると思いますよ(^_^;) ほかに何と比べると?

 とは言え、何かで良い記録が出るとかランキングの上位に入るというのは、目立つし、それがないより信憑性が高まると思うので、下駄とか新下駄とか、他の配列でも、とにかくローマ字でもかな入力でもない配列でトップが取れたらいいなあ、とは思っています。



 それと、最近書いてるシリーズ、まだ先は長いです。このあと順調に書いていったとしても、たぶん1か月はかかると思います。しかも、最後は「これで新下駄配列は完成です」という素っ気ない終わり方になると思う(記事のまとめは書き終わってから考えます)。なのでそういうつもりでお願いします。
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# by koutarou_13 | 2011-02-08 23:57 | ●新下駄配列あれこれ | Trackback | Comments(0)

▼日本語入力方法はローマ字入力とかな入力だけではない▼ローマ字入力とかな入力以外も普通のPCで簡単に使える▼というわけで新下駄配列で快適PCライフをめざすkouyのブログ
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通勤通学用!新下駄配列5..
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13日間新下駄配列マスタ..
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追加配列仮公開中
from 姫踊子草の楽屋裏
配列関連厳選リンク集
【このブログのおすすめ記事】

【新下駄配列】
●新下駄配列を作りました
●新下駄配列 - Wikipedia
●新下駄配列ブックマーク(はてなブックマーク)
●13日間新下駄配列マスターコース
●ヘヴィのヘヴィなお部屋::新下駄の巨人(新下駄練習用画像セットなど)

【下駄配列】
●下駄配列って何だ?
●ニコニコ動画:下駄配列でタイプウェルに挑戦
●YouTube:下駄配列でタイプウェルに挑戦
●下駄配列ブックマーク(はてなブックマーク)

【けいならべ】
●けいならべ――ローマ字入力より簡単なローマ字入力――

【キーボード配列】
◆総合紹介ページ
●いろいろなカナ入力配列
●QWERTYだけじゃない。 キーボード配列と日本語入力法 - NAVER まとめ

〔親指シフト系〕
◆NICOLA(親指シフト)
●NICOLA 日本語入力コンソーシアム
●親指シフトウォッチ

〔新JIS、中指シフト系〕
◆新JIS配列
●新JIS配列
◆花配列
●花のくに
◆月配列系
●月-中指シフト新JIS配列(2-263式)
●とりあえず月配列とかのブログ(U8版)
●ぶな配列

〔ローマ字入力拡張系、行段系、Dvorak系〕
◆AZIK・ACT
●拡張ローマ字入力『AZIK』・『ACT』で快適な日本語入力を!
◆Dvorak
●DvorakJP

〔漢字直接入力系〕
●漢直ノート 出張版

【配列変更ソフト・キーカスタマイズソフトなど】
●キー入力入れ替えソフト姫踊子草情報頁
●DvorakJ
●やまぶき作ってます
●「のどか」のページ (『窓使いの憂鬱』の派生ソフト)(初心者向けガイド:繭使いの憂鬱
●『KeySwap for XP』(愛とゆりの部屋)
●『Change Key』(窓の杜ライブラリ)
●Karabiner
(Macのキーカスタマイズソフト)
●『まじかるキーボード』(arakisoftware)※配列図を表示するソフト

【キーカスタマイズ】
●俺的キーカスタマイズまとめ (当ブログ記事)
●Wisteria:キーボードを最適に
●分裂勘違い君劇場:思考の速度でパソコンを使う技術
●ejanの24/7:キー配置を変更する:その4
●こどものもうそうblog:1.5倍速く打てる「米光配列」
●enthumble(アンサンブル)

【タイピング】
●GANGAS(『タイプウェル』シリーズ)
●e-typing
●TypeLighter
●シャドールーム
●GROW LAND:タイピング講座
●新聞コラム・社説を打とう

【キーボード】
●ShopU - 親指シフトキーボード
●東プレ株式会社 - キーボード(Realforce)
●富士通専門店ACCESS
●猫のキーボードルーム:キーボード個別面談
●親指シフトの小部屋:親指シフト化に適しているかもしれないJISキーボード

【ワープロ速記、口述筆記】
●テープ起こし・音声起こしの総合情報サイトokoso
●新ワープロ速記法《Internet Archive》
●パソコン要約筆記鷹の爪。

【配列作成参考資料】
◆かなの出現頻度
●100万字日本語かなn-gramデータ
●10万字サンプルにおける文字の出現頻度。
●文字頻度表
●文字や文字の連なりの出現頻度調査結果
●【ローマ字,仮名,親指】新JIS配列キーボード 165
●かな出現頻度調査
◆かなの連なり頻度
●100万字日本語かなn-gramデータ
●10万字サンプルにおける 2-gram 頻度。
●文字や文字の連なりの出現頻度調査結果
●よろしければ配列について教えろ その2 248

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リンク集の最終更新日:2015/12/13

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