のどかで新下駄配列を実装
『のどか』は、日本語入力配列を変更することを主眼に置いたソフトではありません。しかし、それでもロックキーを利用することで、やや強引ながらも同時打鍵配列を実装することができます。
今回のファイルでは、日本語入力であることを示すモディファイヤIJ-を使用しています。(以前「のどかで配列変更する場合でも、ATOKの省入力変換を使えるようになった」で紹介しました)
これにより、IMEのモードを英数入力にしたときに英数入力ができるようになります。
(なお、IMEのモードを英数入力にしなくても、[Shift]を押しながら文字キーを押すことで英数入力をすることもできます。)
ただし、『のどか』ではIMEの状態を正しく取得できないことがあるようで、IMEなどによってはIME ONでも配列が変更されていないことがあるようです。
自分の試してみたところでは(OSはWindows Vista 32ピット)、『MS-IME』ではこちらの意図通りの挙動になりますが、『ATOK 2009』と『Google日本語入力』ではIMEの状態を取得できないようでした。(「ユーザーサポート - 汎用キーバインディング変更ソフト「のどか」公式掲示板 237-238」も参照)。
同時打鍵を実装する仕組みは、以前「窓使いの憂鬱で「シフト専用文字キー同時打鍵システム」」で作ったファイルと同じものです。全3018行におよぶ、ぱっと見ではなかなか理解しにくいファイルです。
このファイルをそのまま利用するだけなら中身を見る必要はありませんが、自分で配列を変更しようとする場合は仕組みを理解していないと厳しいと思います。
「タイピングゲーム(かな入力)用」は、同時打鍵の設定などは同じで、出力するキーがかな入力でのキーになっているものです。これを利用すると、『タイプウェル国語K』などのかな入力用のタイピングゲームをすることができます。
『のどか』で新下駄配列を実装する場合、他の実装手段(『姫踊子草』、『DvorakJ』、『やまぶきR』)と比較すると、タイマーがないという特徴があります。つまり、同時打鍵の判定でタイマーの救済措置を受けることができません。
しかし、自分が使ってみたところでは、問題なく使えました。使い始めてすぐはおっかなびっくり入力している感じでしたが、慣れてくると意識せずに入力できるようになりました。普通の文章入力で使えるのはもちろん、『タイプウェル国語K』のタイムアタックというシビアな判定が求められる状況でさえ、漢字で自己2位(XE)の記録が出るなど、他の実装手段と遜色のない記録を出せました。
理論的には不利なはずだという気もするのですが、要は慣れということでしょう。
■ダウンロード
Sin-Geta.nodoka
Sin-Geta_t.nodoka(タイピングゲーム用(かな入力用))
Sin-Geta_tr.nodoka(タイピングゲーム用(ローマ字入力用))
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