簡単に高速入力ができる同時打鍵シフト
かな入力配列で配置しなければならない文字の数は、80字以上あります。しかし、キーボードのキーの数は、上中下段合わせて30個余りしかありません。したがって、「シフト」というシステム、つまりキーを組み合わせて扱うことで入力できる文字を増やすシステムが必要となります。
シフトのシステムには、さまざまな種類が考えられます。
通常のアルファベットの入力では、単に[A]を押すと「a」と入力されます。しかし、[Shift]を押しながら[A]を押すと「A」と入力されます。これが典型的なシフトです。[Shift]を押し下げることで、[A]を押したことで入力される文字が変わったのです。
これは「あるキーを事前に押し下げている間だけシフトが掛かる。離したらシフトは掛からない」というシフトシステムです。
ローマ字入力は、一般的にはシフトを使っているという意識はないかもしれませんが、ローマ字入力もシフトを利用しています。
例えば、[A]と押すと「あ」と入力されます。しかし、[K]を押したあとに[A]を押すと「か」と入力されます。事前に[K]を押すことで、[A]を押して入力される文字が変わったのです。したがって、この場合の[K]はシフトであると考えることができます。
これは、「あるキーを事前に押しておくとシフトが掛かる(押しっぱなしにしているかどうかは問わない)」というシフトシステムです。
新下駄配列では「同時打鍵シフト」というシフトシステムを採用します。
同時打鍵シフトというのは、「あるキーを押し下げている間だけシフトがかかる(事前に押したかどうかは問わない)」というシステムです。
例えば、新下駄配列で[D]を押すと「か」と入力さます。また、[K]を押すと「い」と入力されます。
しかし、[D]を押し下げている間に[K]を押すと「れ」と入力されます。また、[K]を押し下げている間に[D]を押し下げても「れ」と入力されます。
同時打鍵シフトの良いところは、キーを押す順番が制約されないことです。
ローマ字入力で「か」と入力する場合のことを考えてみます。キーを押す順番は、[K]を押して、次に[A]を押します。この順番は絶対に守る必要があります。[K]を押す前に[A]を押してしまうと、ミスとなってしまいます。ゆっくりと入力している間はこの制約は大したことはありませんが、入力速度が上がれば上がるほど「キーを押す順番が決まっている」という制約は厳しくなっていきます。この制約を乗り越えて高速入力をするためには、高度な打鍵技術を必要とします。
新下駄配列では、「れ」と入力する場合は[D]と[K]を押します。この[D]と[K]を押す順番に制約はありません。[D]を押してから[K]を押しても良いですし、[K]を押してから[D]を押して構いません。シフトによって押すキーが増えても、打鍵順序の制約が厳しくなりません。順番を気にせずに[D]と[K]を押すだけなので、簡単に速く押すことができます。
特別な打鍵技術がなくてもシフトの高速入力ができる。これが同時打鍵シフトの良さです。
■新下駄配列作成記 目次

