タイプウェルFT、社説を打って難しさを知る
下駄配列を大幅に変更したので、『タイプウェル国語K』はタイムが出ないのでやる気が出ない。もちろんどれくらい速度が戻ったかを確認するためにある程度やるけど、新記録を目指してばりばりと、という気分になれない。
そこで、まだ記録を出していないタイピングゲームで練習することにする。『タイプウェルFT』は変換込みということで、実用にはより役立つだろうということで興味がありました。
タイピングの題材をどうするか。いくつか腕試しの題材が用意されているけど、同じ文章を何回も打つとすぐに飽きるし、IMEが正しい変換を覚えてしまう。実用的には初めて打つ文章を早く打ててこそ、だろう。
『タイプウェルFT』では自分で問題文を作ることができます。そこで、各新聞社の社説やコラムを入力することにしました。毎日更新されて、分量もだいたい決まっているので毎日練習するには向いている。「今日はどんなネタで打ち込んでやろ」と各社の社説を読み比べるのも面白くなってきたりして(そんなとき「新聞コラム社説リンク」はとっても便利♪)。

しかし、やってみて思ったのだけど、漢字変換込みで例文通りに入力するのは難しい!
かな漢字交じりの文章を見て例文通りに入力するのは、タイピング練習ソフトでかなのみを入力したり、自分の頭で考えた文章を入力するのには無い難しさがあります。
一つは、漢字変換があるという問題。これは練習ソフトでかなのみを入力する時にはもちろん無い要素ですが、自分の頭で考えた文章を入力するときより難しい。
文章を見て「その通りに」変換するというのが思いのほか大変なのです。
例えば、私は数字は2ケタ以上ならほぼ半角で入力することにしています(1ケタでも半角を使う傾向)。しかし社説では、数字が半角か全角かというのは新聞社によって変わります。自分で書くのなら算用数字を使うところが漢数字になっていることもあります。
漢字に変換するべきかどうかも場合によって変わります。「いう」か「言う」か、「よい」か「良い」か、「ない」か「無い」か。これらの表記は場合によって両方出てくるので、きちんと問題文を見て変換しないとミスになってしまいます。
他にも「漢字で表記してもいいのに」と思う部分がひらがなだったりすることが意外と頻繁にあります。例えば、「そろって」「わたって」「めざす」「つづけている」「あたる」「~していたとき」「義務づけ」「かかわる」と出てきます。
自分の頭で考えた文章を打つなら、どちらを使うか決まっている言葉もありますし、場合によって変えるとしてもIMEの学習によって表記が統一されることも期待できます。最悪、意図しない文字のままにしてしまっても、文脈には影響はありません。
『P log』の記事に「「「大きく文を打ってから変換」は、いろいろな面で障害になりそうだ」とあります。確かに例文通りに入力しなければならないときは、文節ごとに変換して、違っていたら即修正する方がいいのかも知れません。
もう一つの問題点。見る場所が2箇所になってしまうという問題があります。
他の場合なら、練習ソフトでかなのみを入力する場合であれ、自分の頭で考えた文章を入力する場合であれ、自分の入力した文字が表示されるその場所だけ見れば済みます。
『タイプウェルFT』だと問題文と入力した文字が表示される部分に距離があります。実務で例文通りにに入力する場合はもっと離れているでしょう。
いままでは一箇所を見ていれば良かったのに、あっちを見て、こっちを見て、またあっちを見てと繰り返さなければならないのはかなりの負担です。
入力した文字を見るのはせめて変換の確認のときだけにして、ほとんど例文を見ている、タイプミスはしない、してもキーを打った感触で分かる、という感じでないといけない。
もっと言えば、漢字変換のときも含めて自分の入力した文字はほとんど見ないで済むのがベストなんでしょう。自分の頭で考えた文章では入力した文字が表示される場所だけを見ていたのだから、それをほとんど見ないということは180度方向が違うわけで、こりゃ大変。
二つの問題とも、結局は変換候補の選択を速く正確にするという問題です。
『新ワープロ速記法』など読むとIME辞書登録のテクニックがいろいろ書かれています。これは打鍵数削減もさることながら、同じ文字を変換すれば必ず同じ漢字に変換されるというのが大きいのでしょう。『ローマ字入力はもっと速くなる!』には、元の語より打鍵数が増えてでさえ第1候補が固定された方が良いと書かれています。
やっぱり、実用的にはタイピング速度より辞書登録テクニックなんでしょうか。

