このブログでは一言も触れていませんでしたが、
『kouyの日本語入力の足跡』で
「ローナ」の『姫踊子草』用設定ファイルを公開していました。
一打鍵ローマ字入力 ローナ
ブログ:
ローナのこと
で、それを
少し改良したものができたのでアップした、という話です。
修正点は以下の通り。
1.[x]でのしゃ行、[c]でのちゃ行の入力を追加([x]での小書きのかなは無くなりました)。
2.3打鍵拗音の最初の2打鍵は同時打鍵できるようにした([y]は[g]で代用可)。ただし代替母音キーは使えない。
3.[uw][lt][ld]=「うぉ」「とぅ」「どぅ」を追加。
4.[l]+[代替母音]の入力ができなかったのを訂正。
5.[qu][vu]を「くぅ」に訂正。
6.[jv][ju]の定義がおかしかったのを訂正。
●ローナ『姫踊子草』用設定ファイル・テスト版:
RONA_test.hmo_kana
「ローナ」は同時打鍵でも逐次打鍵でも入力できるというのが一つのポイントですが、姫踊子草では同時打鍵と逐次打鍵を同じファイルで設定することができません(『繭姫』ならできるようですが、設定を書くのは結構大変なようです)。
そこで、
『姫踊子草』では同時打鍵の部分のみを設定して、
逐次打鍵の部分はIMEのローマ字入力にまかせるという手段を取っています(だから、IMEの入力設定はローマ字入力にしてください)。
同時打鍵の部分は、
ローマ字入力で2打鍵で入力できる部分は、すべて同時打鍵で入力できます。代替母音キーを使った入力もできます。
今回の修正で、
3打鍵拗音の
最初の2打鍵は同時押しで入力することができるようになりました。
[y]を[g]で代用することも可能です([kg]=[ky]などと設定して実現)。ただし、どのように入力した場合でも、
3打鍵拗音の最後の母音はローマ字入力での母音しか使えません(この部分はIMEのローマ字入力に依存しているため)。
逐次打鍵部分は完全にIMEのローマ字入力に依存しています。よって、その程度ローナを実装できるかどうかは、IMEのローマ字入力の性能次第ということになります。IMEのローマ字設定で[s;]=「さ」、[kga]=[きゃ]などの設定を書き加えれば、代替母音キーやyの代替gを用いた逐次打鍵もできるようになります。
しかし問題が2つ。
1.『MS-IME』だとローマ字カスタマイズはアルファベットの乗っているキーしかできないため、設定できない部分が多い。『ATOK』ならたぶん大丈夫。
2.『MS-IME』でも『ATOK』でも設定ファイルから読み込むということができないため、配布が難しい。
と言うわけで、『姫踊子草』でローナを完璧に実装するには、『ATOK』などで一つ一つローマ字カスタマイズを書き加えていく必要があります。
同時打鍵の部分だけ使うなら、ローマ字設定は初期設定のままで構いません。