タイピングを習得するパターン
こうやっていろいろ日本語入力配列を一から覚えていると、配列を習得するパターンというものがだいたい分かってきます。
私の場合、一番最初は配列図をメモしたものを持ち歩き、ちょくちょくメモを見て配列を覚えることにしています。ある程度覚えたと思ったら、あとは実践あるのみ。画面には配列図を書いたテキストエディタを表示させて置きます。
どの配列を覚えたときもそうですが、最初はあきれるほど打てません。配置は配列図を見て大体覚えたつもりでも、いざ実戦となると全然思い出せません。まあ、当然と言えば当然です。「こんなことで本当にスラスラ打てるようになるのか?」 もちろん、もう何回も通っている道ですから打てるようになることは分かっているのですが、それでも毎回いちいちこう思いました。
しだいに配置を覚えてきて、指も、まだたどたどしくではありますが、動くようになります。
基本的に良く出てくる文字、ホームポジションに配置されている文字を先に覚えていきますが、中には妙に印象に残って、いきなり覚えてしまって忘れない文字もあります。
星配列で言うと「え」([K][Z])は妙に早く覚えて忘れませんでした。小指の隅ということで覚えやすかったからでしょうか。他にも「せ」([L][R])「け」([B])、「き」([P])、「り」([/])など、隅の方にあるキーは割と覚えやすかったです。
逆に覚えにくかったのが、ホーム段のシフト側のキー。シフトに使うキーと文字キーが似通っているため、なかなかシフトキーと文字キーの組み合わせが身に付いてくれませんでした。
それでもじきに配置も完全に頭に入ってきて、ミスも少なくなってきます。ミスが少なくなると、自分が何をミスしやすいかが分かってきます。こうなるとその部分を意識して練習することができますので、克服するのも容易になります。
これが練習を始めて2~3週間、『タイプウェル国語K』で総合レベルFからEくらいで、ここからは面白いように速度が上がり、総合レベルB、A、SJと上がっていくのは一気です。
打鍵速度が上がってくると「あれ、今の打鍵で良かったのかな?」と思っても、画面を見てみると正しく打鍵されている、という現象がしばしば起こります。これは頭で考えるよりも指が先に動いた証拠。こうなっているとその配列のマスターも間近です。