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速いことはいいことだ。他に何があると言うんだ

kouyの配列放浪記18:まとめ2

 配列の良さを説明するのに使う言葉には、いろいろなものがあります。例えば、覚えやすいことであったり、手が疲れにくいことであったり、思考に負担がかからないことであったり、速く打てることであったりします。
 最近は「速く打てること」があまり重視されない傾向があるようです。確かに自分の頭で考えながら文章を入力するときは、タイピングの速度はそれほど必要ではないですし、速さというのは配列の善し悪しよりも個人の能力、熟練による差が大きいので、意外と客観的な比較が難しいという問題もあります。

 しかし、私は配列の良さを説明するのに、もっと速度のことを前面に出していいのではないか、と思います。
 というのは、ここのところ3つの配列を一からやっていたわけですが、それぞれの配列を練習していて、「実用上問題なく使えると感じた時点」と「『タイプウェル国語K』で総合レベルProfessionalに達した時点」と「『タイプウェルFT』の新聞の社説打ちでTWレベルでBが出せるようになった時点」は、ほぼ一致したからです。速度が出ない間は思い通り打てなくて苦しいと感じ、速度が上がってくると楽になり、実用上の問題もなくなります。
 今回やってみた3つの配列だけなく、今までやっていた配列でも、速く打てることと楽に打てることが食い違っていた記憶はありません

 「速く打てること」と「楽に打てること」は、そんなに性質の違うものなのでしょうか。
 「手が疲れない」「思考に負担がかからない」と言いますが、そうだとしたら「手が疲れないから速く打てる」「思考に負担がかからないから速く打てる」と言うように、すべて速度に反映されるのではないでしょうか。
 もし「疲れないが速く打てない」としたら、同じ時間の比較では疲れないかもしれませんが、その分入力作業に時間がかかるわけですから、トータルでは結局疲れるのではないでしょうか。「疲れるが速く打てる」としたら、短時間なら速く打てるかもしれませんが、途中から疲れて速度が落ちるので、結局速く打てないのではないでしょうか。
 「速く打てるから楽に打てる」「楽に打てるから速く打てる」というように、速く打てることと楽に打てることは相関する関係にあると思います。「速く打てるが楽に打てない」、「楽に打てるが速く打てない」という事態は、私には想像できないし、実際体験したことがないのです。



 しかし、QWERTYローマ字入力やJISかな入力で信じられないほど速く入力できる人が実際にいます。
 例えば、以下のページではQWERTYローマ字入力やJISかな入力で超高速打鍵している姿を動画で見ることができます

『1101丁目』「タイピング動画集」
『ぽぷら&NET』「Movie」
『Gamer's Summit』「タイピング動画」

 速く打てることがいい配列なのだとすると、上記の画像のような人がいるのだからQWERTYローマ字入力やJISかな入力が一番いい配列なのか?、と言う疑問が出てきます。
 もちろん、そうではありません。なぜなら重要なのは“自分が”速く打てることだからです。どこかの指先の器用な人が速く打てることは重要ではありません。
 上記の動画を見て、これを自分でもできると思いますか? 私にはとても無理です。無理だと思うなら、その速度は自分のトップスピードを計る材料としてはあまり参考にはなりません。

 私としては、マイナー配列普及の面からも、マイナー配列使用者にはもっとタイピングソフトのランキングに参加するなど、もっと速さのことに言及してほしいと思います。現在マイナー配列を使うような方は文字入力量がある程度多いでしょうから、練習すれば相当のタイムが出せる方は多いと思うんですよ。
 それに、宣伝文句として「楽に打てます」というと、嘘ではないでしょうが、やったことのない人にはどういう事なのかさっぱりイメージが湧かないと思うのです。楽に打てるというのはあまりに抽象的です。意地悪く見ると「速度では負けるから、比較しようのない抽象的な表現に逃げたんだろう」とも取れます。
 それなら、「速度はこのくらい出ます」と具体的に数字を出した上で、「しかも、楽に打てます」と言った方が、はるかに説得力があるのではないでしょうか。そして、速度という具体的な数字について、多くの実例があれば、より説得力は増します。

 と言うわけで、マイナー配列使用者の方、タイピングランキングに参加してみませんか? トップには届かなくてもいいじゃないですか。トップのタイムなんて誰もが出せるものではないことは、誰でも分かってもらえるでしょう。むしろ、そこそこのタイムを出せる人が大勢いると分かる方が、その配列に対する安心感が得られるのではないでしょうか。



 問題は、マイナー配列でタイピングソフトをプレイすることが難しい場合が多いことです。(JISかな配列でさえプレイできないものもあるし)
 とりあえず、『姫踊子草』を使えばどんな配列でも『タイプウェル国語K』は完璧にプレイできます。『菱』で実装できる配列ならば、『菱』を使って『タイプウェル国語K』をプレイすることもできます。『窓使いの憂鬱』などのキーカスタマイズソフトで設定する方法もあります。
 あと、ランキングはありませんが、『タイプウェルFT』はIME変換込みの文字列が判定の対象となりますから、どんな配列でもそのままプレイできるはずです。
by koutarou_13 | 2006-08-30 02:16 | ●その他の日本語入力配列の話

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