ローマ字入力の「ん」の入力でNとNNを使い分けるコツ
ローマ字入力をやっているうちに、今まで苦手だった「ん」をNを1回押し入力できる場合と、NNと2回押す場合の使い分けができるようになってきました。(今まではN1回で入力できるかどうかにかかわらず、すべてNNで入力していました)
そこで今回は、私が感じた「ん」の入力のコツを書いてみます。
ローマ字入力で「ん」を入力するにはNNと2回押します(他の方法もありますが、ここでは取り上げません)。ただし、次にくる文字によってはNを1回押すだけで入力できる場合もあります。回数で言えばNだけで入力できることの方が多いので、「ん」をNで入力できればかなりの打鍵数削減になります。
しかしNNで入力しなければならない場合もあるので、それを瞬時に察知できないと、かえって遅くなったり、ミスが増えたりします。
「ん」をNNで入力しなければいけない場合は、具体的には次の3つです。
1.次の文字が母音の場合
例:「かんい」はkanni。kaniだと「かに」になってしまう。
2.次の文字がな行(な行の拗音も含む)の場合
例:「そんな」はsonnna。sonnaだと「そんあ」になってしまう。
例:「しんにゅう」はsinnnyuu。sinnyuuだと「しんゆう」になってしまう。
3.次の文字がや行の場合
例:「かんよう」はkannyou。kanyouだと「かにょう」になってしまう。
特に2のパターンは、名詞の末尾「ん」+助詞「に」「の」や、形動名詞の末尾「ん」+「な」(例:安全な、大変な)で頻出します。
IMEによっては自動的に補正してくれる場合もありますが、必ず補正してくれるわけではないので、やはり正しく入力することは重要です。
上記の3パターン以外はNだけで入力できます(※)。次の文字が子音の場合だけでなく、句読点、数字、記号など何を入力しても自動的に「ん」に変わります。Nだけで変換した場合でも「ん」に変わります。
※本当は、上記の3パターン以外にもう一つ「確定直前の「ん」」というパターンもあります。しかしこれは頻度が低いですし(確定前に句読点や変換が挟まるだけで該当しなくなるので、普通に文章を打つときには出現しない)、感覚的にも上記3パターンとは少し異なるので、これは別にして考えることにします。
しかし、これを知識として知っているだけでは、「ん」の入力でNとNNで使い分けることは難しいと思います。
頭で理解しているだけでなく、このパターンが出てきたことを瞬時に判断して、指が勝手に動くようでないと実用的には使えません。
私の場合、とりあえずは「ん」はすべてNで打ってみることにしました。Nだけで打てるかどうかなどは考えずに、どんどん「ん」=Nと考えてタイピングしていきます。
もちろん、「ん」の入力でミスタイプが頻発します。これは仕方がありません。その都度[BackSpace]などで修正します。
こうやって何度も「ん」の入力をミスしていると「このパターンのときはNNで打たないとミスタイプになるな」というのが音の感覚として分かってきます。
そして、NNのパターンが感覚的に分かるようになったら、いよいよ実際に打ち分けながらタイピングしていきます。
まず、基本的に「ん」はNであると考えて打ちます。これは今までと同じです。
そして、NNのパターンが出てきたら、「ん」がNNになると考えるのではなく、「ん」と次の文字の間にNが入ると考えて、「ん」の次の文字の間と次の文字をひとまとまりとして打ちます。
感覚的なことなのでちょっと説明しにくいのですが、促音(「っ」のこと)を入力するときと同じと考えると分かりやすいかもしれません。
例えばローマ字入力で「かって」と入力する場合、実際に打鍵するときは「か」「っ」「て」の3文字を入力するとは考えてないと思うんですよ。入力する文字は「か」と「て」の2文字だけで、しかし「か」と「て」の間に何か入ることを感じ取って、「て」の入力のときにTを1回余計に打つ、という感じで打っていると思うんですよ。
それと同じです。NNのパターンが来たら、次の文字を入力する前にNを1回余計に打つ。
例えば「かんい」と入力する場合なら、入力する文字は「か」「ん」「い」の3文字で、「ん」と「い」の間に何か入ることを感じ取って、「い」の前にNを打つ、という感じです。
この感覚が掴めるようになってから、今までできなかったNとNNの使い分けがだいぶできるようになってきました。
ところで、NとNNを使い分けるのが最も難しいと思ったのが、次のフレーズです。
「禁煙なんて簡単なことだ」
これがローマ字入力でスッと入力できるようなら、NとNNの使い分けはマスターしたと言っていいんじゃないでしょうか。
※後日談:「ローマ字入力の「ん」の入力を練習するタイピング問題集」