富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVってこんなキーボード
というわけで、富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVを購入しました。


●『富士通コンポーネント』「個人のお客様向け(USB親指シフトキーボード)FKB8579-661EV」
●『ShopU』「富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EV」
●『親指シフト(NICOLA)をパソコンで使おう!』「FKB8579-661(USB接続コンパクト型・親指シフトキーボード)」、
箱から出してまず驚いたのが、親指キーの高さが高いこと。親指キーが高くなっている事は知っていましたが、こんなに高いのか! 他のキーより5mmくらい高いです。
今まで親指キーの高さを調節するのに、厚さ1mmのコルクテープを1枚貼るか2枚貼るか、なんて調節をしていたのですが、そんな調節など笑い飛ばすかのような高さです。
このキーボード、親指キーの下に[無変換][変換]と刻印されたキーがあるので、一見すると親指キーが独立したキーボードに見えます。
しかし、[親指左][親指右]と刻印されたキーの正体は[無変換][変換]です。つまり、[親指左]と[無変換]は両方[無変換]であり、[親指右]と[変換]は両方[変換]です(『窓使いの憂鬱』で調べてみると、同じキーコードを出している)。
これはかなり不満。これじゃわざわざ親指キーの下にキーをつけた意味が無いじゃないですか。親指キーというキーコードを出すのが難しいのなら、せめて下の2つのキーは、[右Alt]とか[右Win]とか[Application]とか[Insert]とか[ScrollLock]とかを当ててくれればいいのに。それなら後はこっちで何とかするからさ。すぐ上のキーと同じキーコード出されたら手の打ちようがありませんわ。
キーの配置は、コンパクトキーボードらしく、いくつかのキーは[Fn]を使って入力します。他にもいくつか独特な部分があります([Esc][半角/全角][Tab]あたり)。[BackSpace]はNICOLAの「右手小指の一つ外側」ではなく、通常の位置にあります。詳しくは上記の配列図を見て下さい(上が通常、下が[Fn]が押されている場合)。
もう一つこのキーボードの特徴的なことに、ホームポジションを示す突起が、[F][J]だけでなく、[A][;]にも付いています。小指を中心にして手を動かすというNICOLAの設計思想が現れていて興味深い。
さて、これからこのキーボードを使うわけですが、当然、『窓使いの憂鬱』でキーカスタマイズしてから使います。
まず、[BackSpace]。このキーボードでは通常のキーボードと同じく右上の遠いところにあるので、[:]と入れ替えてNICOLA風の「右手小指の一つ右」にします。
[無変換][変換]は、[スペース][Enter]に置き換えて、親指キーと兼用することにします。
このキーボードの独特な[Tab]の配置。これはこれでいい配置だと思いますが、あえて一般的な配置から動かすほどのメリットがあるとは思えないので、[半角/全角]を[Tab]に置き換えて一般的なキーボードの配置に近づけます([Esc]はそのまま)。[Tab]は「親指左右カーソル」のために[←]になってもらい、[空白]を[→]にします。
[Delete]が[Fn]使用キーになっているのは使いづらそうなので、[\]をつぶして[Delete]を割り当てます。「_」(アンダースコア)は[Shift]+[0]に割り当てる手を使います。
[Home][End][PageUp][PageDown]が[Fn]使用キーになっているのもいまいちだと思うので、右下の[ひらがな][右Alt][右Win][Application]をつぶして割り当てます。[Application]がキーボード上から消えてしまったけど、まあいいや。[Shift]+[F10]([Shift]+[Fn]+[0])で代用できるし。
[右Ctrl]は私は使わないのでつぶして、[閉じる](ウインドウを閉じるキー)をここに設置してみました。
出来上がったキー配列は、こんな感じ。

今まで私のキーカスタマイズの軸になっていた右手一列シフトは、親指キーの位置は当然そのままでぴったりなので、使えません。これは私的には結構痛い。右手一列シフトにする意味は、親指キーの位置を合わせるためというより、もはや中央列に機能キーを突っ込むためという意味が大きいので、できれば右手一列シフトはやりたいのですが、このキーボードでは諦めるしかありません。
ついでながら、キートップを引っこ抜いて入れ替えるのは、可能です。同じ大きさのキートップなら段が違っていても入れ替えられます。(このキーボードを右手一列シフトにすることはないと思うので、入れ替えるのは[BackSpace]くらいしかありませんが)
ただし、[親指左]と[親指右]は一度引っこ抜くと元通りにはめるのが結構難しいので要注意!(←引っこ抜いてかなり後悔した人。細いマイナスドライバー使ってやっとはめ込みました……) 言うまでもないことですが、キーボードの改造は自己責任でお願いします。
次回に続く……。
★親指シフトキーボード体験記
1.親指シフトキーボードってどうよ?
2.富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVってこんなキーボード
3.親指シフトキーボードは東プレより上だ!
4.小梅配列は「素直な配列」
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