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小梅配列は「素直な配列」

 前回のからの続きです。

 今回親指シフトキーボードを使ってみるにあたって、使用する配列は小梅配列にしました。今回はその小梅配列についての話です。

『親指シフト日本語配列 小梅』
『Weblog 61℃』oyayubiカテゴリ



 まず、小梅配列をどのように使ったのかについて。

 今回使用したバージョンは1.3.0 beta21です。(現在は、1.3.0 版が完成しています)
 使用する範囲は、右端列を除く上中下段の三段のみとし、小指シフトは設定しませんでした。また、[:]は入力モードに関係なく必ず[BackSpace]となるようにしました。
 かなの部分は1.3.0 beta21をそのまま使いました。かな部分も少し変更しようかと思ったんですが(例えば「,」「.」はほとんど使わないから別のかなを突っ込む、とか)、一つ変更しようとすると別の場所に影響が出て、それを改善しようとするとまた別の場所が……ということの繰り返しになって収拾がつかなくなってきたのでやめました。

 親指キーとして使うキー次の通りです。
・東プレ Realforce 108UHの場合
 [親指左]:[スペース]
 [親指右]:[変換]を[Enter]に置き換え
 右手一列シフト使用。
・富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVの場合
 [親指左]:[親指左](実体は[無変換])を[スペース]に置き換え
 [親指右]:[親指右](実体は[変換])を[Enter]に置き換え

 いずれの場合も、[親指左]は[スペース]と兼用、[親指右]は[Enter]と兼用します。親指キーはできれば専用キーとしたいのですが、親指で使用できる機能を減らしたくないことと、今までとの互換性を考えて併用にしました。
 ただ、[親指左]と[スペース]はまだしも、[親指右]と[Enter]を併用するのはちょっと厳しいです。実際には入力ミスはそれほど無いのだけど、入力ミスした時に[Enter]が入ってしまうとなると、気持ちが慎重になってしまってよくない。それと、入力してみたら実はIMEがOFFだった、なんてときにいきなり[Enter]が押されたことになるのが痛い……。
 今回は試用ということでこのままで通しましたが、本格的に常用するならこの部分は変更すると思います。

 小梅配列の実装は、『姫踊子草』を使いました。
 「同時打鍵打鍵判定として認められる最大ずれ時間」の設定は「文字入力が決まるまで」、つまり無限大にしました。
 思うんですが、同時打鍵にタイマーって必要ですか? 2つのキーを押すタイミングがどんなにずれていようが、とにかく同時に押し下げてられている瞬間があれば同時打鍵、でいいじゃないですか。
 とりあえず、今回小梅配列を使用している間、この設定で不都合はありませんでした。

 試用は一月半ほど、自宅での入力はすべて小梅配列を使いました。速度を確認するために『タイプウェル国語K』もやりました。記録は以下の通り。今までの経験上、タイプウェルでProfessional(総合レベルSJ以上)になると、入力上のストレスというものは無くなります。
e0002687_20721.gif



 小梅配列を使ってみて思ったことを書きます。

 小梅配列の特徴の一つに、シフト率が低いことがあります。私はいままでいろいろな日本語入力配列を試してみましたが、シフトを伴うよりシフトなしの方が打ちやすいのはすべての配列で共通していました。小指シフトだろうが親指シフトだろうが中指シフトだろうが、同時打鍵だろうが前置きシフト(プレフィックスシフト)だろうが、東プレだろうが、親指シフトキーボードだろうが、それは変わりません。一番スムーズに入力できるのはシフトなしの部分です。スムーズに打てる部分を多くするには、シフト率が低くするのが一番です
 楽に打てるという点でも、シフト率が低いことは得です。キーを押す動作は疲れます。タイピングでの疲労というものは、結局のところ、キーを押す事によって起こるものだと思います。となれば、トータルで打つキーの数が少なければ少ないほど疲れにくいということになります。

 もちろん、シフト率を低めるためには何をしてもよいということではありません。単打(=シフトなし)でも使いにくいキーはあります。シフト率が低い方が良いといっても、使用頻度の高い文字から順番に単打側に文字を配置すればいいというものではありません。
 この点、小梅配列は、そのキーの使いやすさと、そのキーの使用頻度のバランスがうまく取られています
 例えば、[Y]はホームポジションからかなり遠い打ちにくいキーです。小梅配列ではこのキーに「・」という使用頻度の低い記号が割り当てられています。
 また、[U][T][B]はホームポジションからある程度遠いものの、特に打ちにくいというほどでもないという微妙なキーです。小梅配列ではここに「お」「そ」「ゃ」という、出現数では単打側に割り当てるほどではないけれど、無造作にシフト側に押し込めるほどではないという、微妙な文字が配置されていいます。この配置は絶妙だと思います。
 
 小梅配列では、左右対称の位置キーを続けて押すことが多いと感じます。例えば、「かい」「した」「こと」「にな」「され」「ゃっ」が左右対称の位置に配置されています(1.3.0 版では「ろう」も)。
 左右交互打鍵は打ちやすいということはよく言われますが、一口に左右交互打鍵と言っても、とても打ちやすい交互打鍵そうでもない交互打鍵があります。このような左右対称の位置の交互打鍵は、とても打ちやすいものです。
 左右対称でなくても、同じ段の交互打鍵も比較的打ちやすい交互打鍵です。小書きのかな「ゅ」「ょ」が左手下段で、それの次に出現することが圧倒期に多い「う」が右手下段なので、拗音の入力がスムーズにできます。
(左右対称配置は、作者としては「必ずしも狙って配置しているわけではありませんが」意識していないわけではなさそうです。『Weblog 61℃』「左右対称な打鍵は気持ちいい。」



 小梅配列の感想を一言で表すと、「素直な配列」となります。
 小梅配列はあまり極端なことはしていません。シフトのシステムは、NICOLAで長年の実績がある親指シフトをそのまま使っています。親指キーの位置は、通常のキーボードで使うことを前提としつつ、親指シフトキーボードに近い位置が想定されています。濁音は清音と同じキーのクロスシフトという理解しやすいルールもあります。かなの配置も、打ちやすいキー、動かしやすい指を多く使うように、打ちにくくなるにしたがって次第に使用頻度が少なくなるなだらかな配置になっています。
 親指シフト、清濁同置、シフト率の低さ、なだらかな配置。これらは、使用する人や環境、入力する文章の偏りの影響あまり受けない要素です。
 小梅配列は、クセが少なく、誰が使ってもどんな場合でもそのメリットを享受しやすい、親指シフト配列の新しいスタンダード配列として使える配列だと思います。

★親指シフトキーボード体験記
1.親指シフトキーボードってどうよ?
2.富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVってこんなキーボード
3.親指シフトキーボードは東プレより上だ!
4.小梅配列は「素直な配列」
5.理想の親指シフトキーボードとは?
by koutarou_13 | 2007-11-11 23:07 | ●その他の日本語入力配列の話

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