人気ブログランキング |

ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく

kouy.exblog.jp
ブログトップ

<   2008年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 前回取り上げた、「月配列2-263式を同時打鍵化」の『窓使いの憂鬱』用設定ファイルを作ってみました。
 『窓使いの憂鬱』を使った同時打鍵配列用の設定ファイルとしては、すでに下駄配列用のものを作っていますが、今回はそれには無い工夫を加えました。
 下駄配列のファイルを作った当時、「ロールオーバーで入力できないことが問題だ」という認識がほとんど無かったので、とにかく同時に押し下げられている時間帯があれば同時打鍵、という処理をしていました。だから、シフトに関係ある部分はもちろん、同時打鍵シフトに全然関係のない部分でもロールオーバーすると入力できないという設定になっていました。

 今回の設定ファイルでは、シフトに関係ない部分はロールオーバーしても入力できるようにしてあります。
 例えば、[E]を押し下げて、[E]を離さないまま[R]を押し下げた場合。[R]を押し下げた段階で[E]は単打であったとみなして「し」を入力します。
 さらに、続けて[R]を押し下げたまま[I]を押したら、[R]は単打であったとみなして「て」を入力します。もし押したのが[I]ではなく[K](シフト)なら、[R]と[K]の同時打鍵とみなして「ふ」を入力します。
 これで、単打面はどんなにロールオーバーしても正しく入力できます

 やっていることは……
1.ロックキーの組み合わせで押し下げたキーを記憶。
2.他のキーを何も押さずにそのキーを離したら、そのキーを入力してロックキーをすべて外す。
3.他のキーを押したら、
 3-a.いずれもシフトキーでなければ、1つ目のキーを入力して、ロックキーは2つ目のキーに掛け直す。
 3-b.少なくともいずれかがシフトキーなら、同時打鍵を入力して、ロックキーをすべて外す。
……という感じです。詳しくは設定ファイルを見て下さい。

 さらに、文字キーだけでなく、文字キーとロールオーバーしやすい機能キーについても設定しました([スペース][変換][無変換][Tab][Enter][BackSpace]の6キー)。文字キーを離さないうちに機能キーを押した場合、文字を入力してから機能キーを押すという処理をします。

 その代わり、設定ファイルがかなりの行数になってしまいました。
 下駄配列の設定ファイルのときは、同時打鍵の設定は文字が割り当てられている部分だけで良かったのですが、今回はすべての文字キーの組み合わせについて設定する必要があります。しかも、一応配列を変更しても使えるようにすべての文字キーについて設定を書きました。結果、3016行もの行数になってしまいました。
 設定ファイル内の「◆ロックキーの状態」で、“&HelpMessage(Lock, "000000")”というような記述がコメントアウトされていますが、これは設定ファイル作成時にロックキーの状態を確認するために使ったものです。削除しても問題ありませんが、一応コメントアウトして残しておきました。

【月配列2-263式の同時打鍵化:『窓使いの憂鬱』用設定ファイル】
●ダウンロード:tuki2-263_douji.mayu

※2008/03/20
 1422行目、$Dを$Clearに訂正。

 少し試してみた感じではきちんと意図通りに入力できますが、高速打鍵に耐えうるかどうかはやってみないと分かりません……。



 『窓使いの憂鬱』で同時打鍵配列を実装する場合、「タイマーがない」という問題点があります。
 しかし、この「シフト専用文字キー同時打鍵システム」なら、そもそも単打で押すつもりのときにシフトが掛かるという事態はあり得えないので、タイマーが必要な事態は下駄配列の場合よりもかなり少なくなります。
 したがって、「シフト専用文字キー同時打鍵システム」は下駄配列よりも『窓使いの憂鬱』で実装するのに向いていると言えると思います。
by koutarou_13 | 2008-03-16 22:28 | ●下駄配列で万事快調
 すでに何回か書いたとおり、下駄配列は単打面をロールオーバーで打つことができません。例えば、[D]→[K]と押すつもりで、[D]を押し下げて、[D]を離す前に[K]を押すと、[D]と[K]が同時に押されたと判定されてミスタイプとなります。
 「この現象が起こるから文字キー同時打鍵はダメだ」と思っている方も多いかもしれません。しかし、これは文字キー同時打鍵の問題ではありません。このような現象は下駄配列のシステムだから起こるのであって、文字キー同時打鍵であってもこの現象が起こらない配列を作ることはできます。

 シフトキーは、シフト専用のキーにすれば良いのです。
 下駄配列では、シフトに使うキーも単打で文字入力に使っています。そのため、単打のつもりで押したときに、キーを押すのが早すぎたりキーを離すのが遅れたりすると、意図しないシフトが掛かってしまう可能性があります。
 そこで、シフトに使うキーはシフト専用キーにします。こうすれば、シフトキーを押すのはシフトを掛けようとするときだけになりますから、単打で押すつもりのときにシフトが掛かるという事態はあり得ません。
 これなら同時打鍵でも、単打面はロールオーバーをかけながらどんどん打っていくことができます。

 そもそも、小指シフトにしろ親指シフトにしろ、シフトキーには文字は置かないのが普通です。中指シフトというのはシフトキーを中指に設置するという考え方なのだから、同じ考えでいけば、中指キーには文字を配置しないというのは、むしろ自然な考え方のように思います。

 というわけで、文字キーのいくつかを、シフト専用キーにするという配列が考えられるわけです。これを「シフト専用文字キー同時打鍵システム」と呼ぶことにします(長いです……。もっと良い呼び名を思いついたらそっちを使って下さい……)。
 自分が文字キー同時打鍵配列(=下駄配列)を使い始めた当初は、「ロールオーバーで打てない」というデメリットはほとんど理解していなかったし、理解してからもデメリットよりメリットの方が大きいと思ったのでこの方面で配列を作ることはありませんでした。が、「NICOLAと同じ同時打鍵で、シフトを親指ではなくて中指に持ってくる」という発想でいけば、こちらの方が本道かも?



 とりあえず、「シフト専用文字キー同時打鍵システム」を実際に使える配列を作ってみました。一から自作するのは大変なので、基本的に既存の配列をまるまる使うことにします。
 「シフト専用文字キー同時打鍵システム」だと、シフトにするキーの単打面には文字を置けません。この条件は中指シフト系の配列とまったく同じです。したがって、中指シフト系の配列なら比較的無理なくこのシステムに当てはめることができます
 ただし、中指シフト系の配列はシフト面は全面使えるのですが、このシステムだとシフト面も減ります。だから中指シフト系の配列をそのまま当てはめると、どうしてもあふれてしまう文字が出てきます。これには同手同時押しに文字を配置して補うことにします。
 シフトの単打には文字は配置しませんが、シフト同士の同時押しには配置しても問題ないでしょう。

 ここでは、月配列2-263式を元に配列を作ってみました。
 まず、元の月配列2-263式がこちら。

【月配列2-263式】
〔単打〕
そこしてょ つんいのりち
_はか☆とた くう★゛きれ
_すけになさ っる、。゜・

〔中指シフト〕
ぁひほふめ ぬえみやぇ「
_ぃをらあよ まおもわゆ」
_ぅへせゅゃ むろねーぉ〓

 これを、できるだけ触らないで同時打鍵化するということにします。
 せっかくの同時打鍵なのだから、濁音と半濁音は同時押し1動作で入力できるようにしたいところです。そうすると2シフトではどう考えてもキーが足りないので、シフトを1つ増やします。
 それでもまだキー数が足りないので、同手同時押しも使うことにします。
 濁音はできるだけ清濁同置で置きますが、完全に同置にするのは無理なので、あまりこだわらないことにします。

 完成した配列がこちら。

【月配列2-263式を同時打鍵化】
〔単打〕
そこしてょ つんいのりち
_はか☆とた くう★◎きれ
_すけになさ っる、。ぼ・

〔中指シフト〕
ぁひほふめ ぬえみやぇ「
_ぃを〓あよ まおもわゆ」
_ぅへせゅゃ むろねーぉ〓

〔薬指シフト〕
ぞごじでぶ
_ばが〓どだ
_ずげぜびざ

〔同手同時押し〕
[SD]=ら [DF]=づ [DG]=ぷ [DV]=べ
[HK]=ぢ [JK]=ぐ [KL]=ぎ [KN]=「ぽ」 [KM]=ぴ
[JL]=ぱ [LN]=「ヴ」 [LM]=ぺ

2008/03/15追加
[KN]=「ぽ」、[LN]=「ヴ」を追加しました。

 単打と中指シフトは月配列2-263式とほとんど同じです。異なるのは、「ら」が無い、濁点の代わりに薬指シフト、半濁点の代わりに「ぽ」が入っている、の3点です。
 薬指シフトは全部濁音で、「ぶ」「び」をのぞけば清濁同置です。
 あとは残った文字を同手同時押しに入れるだけ。一応、よく使うものほど打ちやすく、前後の運指も良いように、とは考えましたが、元の配列を崩さない方を優先したので限界がありました。まあ、「ら」以外は低頻度文字ばかりだからそれほど問題ないはず。

 この配列の設定ファイルを『姫踊子草』で作ってみました。

【月配列2-263式の同時打鍵化:『姫踊子草』用設定ファイル】
●ダウンロード:tuki_douji.hmo_kana

 自分では実際に実用的に打てる段階までは使っていないけれど、月配列2-263式と大体同じなのだから配列上は悪いはずはない……と思う。

 ここでは月配列2-263式を元にして配列を作りましたが、他の配列を元にすることもできるでしょう。入らない部分は同手同時押しで補うことにすれば、だいたい何とかなるはずです。
 シフトキーを増やすほど単打面が減りますが、中指シフト系でも月配列U8版星配列叢雲配列などはシフトに4キー使っているので、このシステムでもシフトは4キーしてもいいかもしれません。4シフトの中指シフト系配列なら、月配列2-263式よりも無理なくこのシステムに当てはめることができます。



 この「シフト専用文字キー同時打鍵システム」の長所は、文字キーの外にシフトキーを持たない配列でありながら同時打鍵であること、したがって動作数が少ないこと(NICOLA並み)、となります。下駄配列のシステムと比べた場合の長所は、もちろん、単打面をロールオーバーで打てることです。
 その代わり、下駄配列では存在した間接的なメリットがほとんど無くなります。下駄配列では単打面は全面使えましたが、このシステムではシフトを配置する分単打面で打てる文字が減ります。したがって、拗音シフトを完全に配置するのは厳しいです。すると、「ゃ」「ゅ」「ょ」の配置にも配慮する必要がある……などということになります。(このシステムでも、頻出拗音だけは配置して「ゃ」「ゅ」「ょ」はシフト側に回すという手はあるかもしれませんが)

 「シフト専用文字キー同時打鍵システム」を使用する最大の問題点は、このシステムを採用した配列が存在しないため、このシステムを使おうとすると必然的に配列道に足を突っ込むはめになることでしょう……。
by koutarou_13 | 2008-03-12 22:39 | ●下駄配列で万事快調

▼日本語入力方法はローマ字入力とかな入力だけではない▼ローマ字入力とかな入力以外も普通のPCで簡単に使える▼というわけで新下駄配列で快適PCライフをめざすkouyのブログ


by kouy