新下駄配列作成記24
■新下駄配列の作成
1.単打側
残りの単打側
【これまでに決まった配置】
〔単打〕
□Dは、□ □□こが□□
Dとかんっ くういしな
CCCる□ てたで。□
※Cすま
※Dのに
まだ配置場所を検討していない文字を上位から挙げると、次のとおりです。
きもつおらをさあ
そろそろ、何が何でも単打側に配置するということではなく、単打側かシフト側の選択をにらんだ選定になります。できれば単打側に配置したいところですが、単打側で良い配置場所がなければシフト側に回すという選択を考えます。
単打側のそこそこ押しやすいキーまだ空いているのは、[U]、[B]、そして左手下段の[Z][X][C]のどれかです(うち2つは「す」「ま」が配置されることが決まっています)。これらのキーに配置する文字として、先に挙げた8文字の中に適当な文字があるかどうかを検討していきます。
まず、
[U]。
右手人差し指にはすでに「う」「た」「て」「く」という出現率が高い文字を配置しています。したがって、何を配置しても同指異鍵が発生してしまい、悩ましいキーです。例えば、「さ」を配置するのは「さ・て」(318)、「さ・た」(195)が少なく、出現率と[U]の押しやすさのバランスも良くてぴったりに見えますが、「さ・く」が多すぎるのが厳しく(2272)、うまくきません。
結局、適当な文字がないので、
この中から[U]に配置する文字を選択するのはあきらめることにします。右手人差し指の他のキーに配置した文字が高頻度文字なので、右手人差し指全体の使用率としては妥当なところです。
次に
[B]。
[B]はなんといっても「ん」と同指なのが問題となるキーです。先に挙げた8文字の中から「ん」との連なりが少ない文字を探すと、
「つ」があります(156)。ほかの同手に配置されている文字の連なりを見ても、特に問題はありません。
よって、[B]には「つ」を配置します。
そして、
左手下段に配置する文字の検討です。
できれば、残る文字でもっとも出現率の高い
「き」を配置したいところです。「き」と、「き」の次に出現率が高い「も」との差は、2823もあります。
「き」は上位文字とは比較的満遍なく多くの文字と連なる文字ですが、一つだけ連なりが少ない上位文字があります。それは「か」です(859)。「か」([D])と同指異鍵となる[C]に「き」を配置すれば、この連なりに少なさを生かすことができます。
また、[C]は[E]と同指段越とります。[E]には「は」が配置されていますが、「は・き」は少なめです(823)。一方、[X]や[Z]は、[W]や[A]と同手段越や同指異鍵になります。[W]と[A]には「の」か「に」を配置することになっていますが、どちらも「は・き」よりも連なりは多くなります(「の・き」は1884、「に・き」は2438)。
どちらの面で見ても、[C]に「き」を配置するのは悪くありません。
よって、[C]には「き」を配置します。
[C]が「き」に決まったので、
「す」「ま」は[Z]か[X]に配置することになります。
「する」を入力するときに[X]→[V]と[Z]→[V]のどちらが押しやすいかを比較すると、[Z]→[V]の方が上です。また、「ます」は[Z]→[X]より[X]→[Z]の方が押しやすくなります。
よって、「す」を[Z]に、「ま」を[X]に配置します。
残ったのは、「の」と「に」を[A]と[W]のどちらに置くかの選択です。
微妙なところですが、「の」を[A]に、「に」を[W]に配置することにします。理由は、出現数が多い「の」の方を少しでも押しやすいホーム段に置くこと。[W]と同指異鍵となる「ま」([X])との連なりが「に」の方がやや少ないこと。「る」との連なりは「に」より「の」の方が大差で多く、[W]→[V]より[A]→[V]の方が押しやすいこと、です。
【これまでに決まった配置】
〔単打〕
□には、□ □□こが□□
のとかんっ くういしな
すまきるつ てたで。□
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