拗音シフトキーをどこにするか
拗音は覚えやすさなどを考慮して、拗音専用のシフトキーを設けて規則的に配置します。
拗音シフトにするキーは、まだシフトに使っていないキーで、押しやすく、拗音を覚えやすく配置でき、拗音を入力する際のキーの連接が良くなるキーでなければいけません。
その条件を満たすキーとは、[I][O]です。右手の中指と薬指の上段で押しやすく、まだシフトに使っていません。
さらに、少し話を先取りしますが、[J]に「う」を配置する予定なので、[I][O]を拗音シフトにすると「ょう」がとても入力しやすくなります。「ょう」は2文字の連なりの中では桁違い出現率が高い連なりです。これが入力しやすくなるのは大きなメリットです。
通常のシフトと拗音シフトが重なる部分があります。例えば[DI]は、[D]をシフトととらえれば通常のシフトですし、[I]をシフトととらえれば拗音シフトになります。これをどちらのシフト扱いとするかという選択があります。
拗音シフトとすれば、左手の上中下段の3段に1つの拗音の行を割り当てることで、拗音の配置がとても分かりやすくなるというメリットがあります。
しかし、拗音は種類によっては出現率がかなり低いものもあります。通常のシフトと拗音シフトが重なる部分はどれもかなり押しやすい場所ですので、ここに出現率の低い拗音を配置するのは問題があります。
よって、通常のシフトと拗音シフトが重なる部分は通常のシフトとして扱うことにします。したがって、拗音シフトで3段に配置できる拗音の数は、最大で(15-2)*2=26個となります。覚えやすさを考えれば、3段*8行の24個が妥当でしょう。
拗音は全部で36個ありますので、拗音シフトだけでは3段にすべては配置しきれません。拗音36個中12個を外す必要があります。
まず、「配置する文字」ですでに書いた通り、「ぢゃ行」は配置しません。出現率が皆無と言っていいほど少ないからです。これは別の場所にも配置しません。(入力したい場合は、「ぢ」+「ゃゅょ」という形で入力することになります)
あと3行9個を外す必要があります。出現率が少ない順に外す行を選びます。外すのは「みゃ行」「びゃ行」「ぴゃ行」です。これは最上段に配置します。
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