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ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく

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新下駄配列作成記15

■新下駄配列の骨格
 拗音シフトキーをどこにするか

 拗音は覚えやすさなどを考慮して、拗音専用のシフトキーを設けて規則的に配置します。
 拗音シフトにするキーは、まだシフトに使っていないキーで、押しやすく、拗音を覚えやすく配置でき、拗音を入力する際のキーの連接が良くなるキーでなければいけません。

 その条件を満たすキーとは、[I][O]です。右手の中指と薬指の上段で押しやすく、まだシフトに使っていません。
 さらに、少し話を先取りしますが、[J]に「う」を配置する予定なので、[I][O]を拗音シフトにすると「ょう」がとても入力しやすくなります。「ょう」は2文字の連なりの中では桁違い出現率が高い連なりです。これが入力しやすくなるのは大きなメリットです。

 通常のシフトと拗音シフトが重なる部分があります。例えば[DI]は、[D]をシフトととらえれば通常のシフトですし、[I]をシフトととらえれば拗音シフトになります。これをどちらのシフト扱いとするかという選択があります。
 拗音シフトとすれば、左手の上中下段の3段に1つの拗音の行を割り当てることで、拗音の配置がとても分かりやすくなるというメリットがあります。
 しかし、拗音は種類によっては出現率がかなり低いものもあります。通常のシフトと拗音シフトが重なる部分はどれもかなり押しやすい場所ですので、ここに出現率の低い拗音を配置するのは問題があります。
 よって、通常のシフトと拗音シフトが重なる部分は通常のシフトとして扱うことにします。したがって、拗音シフトで3段に配置できる拗音の数は、最大で(15-2)*2=26個となります。覚えやすさを考えれば、3段*8行の24個が妥当でしょう。

 拗音は全部で36個ありますので、拗音シフトだけでは3段にすべては配置しきれません。拗音36個中12個を外す必要があります。
 まず、「配置する文字」ですでに書いた通り、「ぢゃ行」は配置しません。出現率が皆無と言っていいほど少ないからです。これは別の場所にも配置しません。(入力したい場合は、「ぢ」+「ゃゅょ」という形で入力することになります)
 あと3行9個を外す必要があります。出現率が少ない順に外す行を選びます。外すのは「みゃ行」「びゃ行」「ぴゃ行」です。これは最上段に配置します。

※過去の関連記事
「下駄配列で手を付けなかったこと:その1」

■新下駄配列作成記 目次
# by koutarou_13 | 2011-02-22 22:44 | ●新下駄配列作成記
新下駄配列作成記14

■新下駄配列の骨格
 シフトキーをどこにするか

 まず、シフトキーをいくつ配置するかを決めます。
 配置する文字の個数は、以下の通りです。(詳しくは「配置する文字」を参照)

【清音など】48個
【濁音、半濁音】26個
【句読点】2個
【拗音文字】9個
【拗音】33個
【外来音】12個
【記号】14個

 このうち、拗音は覚えやすさなどを考慮して拗音専用のシフトキーを設けて規則的に配置します。また、記号の一部と拗音文字は出現率が非常に低いので、最上段に配置することにします。記号の一部は、前回書いた通り同手同時押しにも配置します(比較的出現率の高いもの)。
 すると、特別な配置場所が与えられていない文字の数は、48+26+2+12=88個となります。上中下段の3段で使えるキーの数は31キー。一つシフトを設置することで増える配置できる文字数は、最大15~16個です。
 したがって、シフトの数は3つでは不十分で、4つ必要になります。

 次に、シフトを配置する場所を考えます。シフトにしたキーは使用率が高くなるので、押しやすい場所であることが絶対条件です。
 シフトを配置する場所には、大きく分けて2つの方式が考えられます。一つは左右の手に分散して配置する方式。もう一つは片方の手に集中して配置する方式です(例えば[J][K][L][;]をシフトにするなど)。
 しかし、片方の手に集中して配置する方式だと、シフトを打鍵する際に組み合わせて押すキーは、反対側の手のキーに分散されることになります。すると、その手の側のキーの上下段の使用率が高くなり、同指段越などの押しにくいキーの連接が出現する可能性も高くなります。
 よって、シフトは左右に分散して配置することにします。

 最後に、シフトを設置するキーを決めます。
 シフトを配置するキーは、各指の使用率のバランスを取るため、担当キー数の多い人差し指は避けます。
 他に押しやすいキーとしては、中指の中段、薬指の中段、中指の上段の3キーが考えられます。この中では中指の中段はもっとも押しやすいので、ここにシフトを配置することは決定です。残る1つを薬指の中段に配置するか、中指の上段配置するかの選択があります。
 中指上段と薬指中段の比較なら薬指中段の方が押しやすいと思います。また、シフトを中指だけにしてしまうとシフト同士のアルペジオを活用できなくなってしまいます。
 よって、シフトは左右の中指と薬指の中段とします。具体的には、[S][D][K][L]の4キーとします。

※過去の関連記事
「下駄配列で手を付けなかったこと:その1」

■新下駄配列作成記 目次
# by koutarou_13 | 2011-02-21 22:38 | ●新下駄配列作成記
新下駄配列作成記13

■新下駄配列の骨格
 同時打鍵として使用する組み合わせ

 新下駄配列のシフトは、文字キー同時打鍵を採用します。同時に押すキーは2キーとします。3キー以上の同時打鍵は、操作が複雑になるため、また実装が難しくなるため採用しません。

 2キーの組み合わせは、どんな組み合わせでも使用して良いというわけではありません。

 まず、次の2つの選択肢があります。1つは、「特定のキーをシフトキーと見立てて、シフトと見立てる1キーとほかの1キーの組み合わせを使用する」という方法。もう1つは「特定のシフトキーは設けず、押しやすい組み合わせから適当に使っていく」という方法です。
 新下駄配列では前者を採用します。理由は、1つはその方がわかりやすいこと。もう1つは、シフトと見立てるキーの使用率が高くなるので、押しやすいキーをシフトとすることで、自動的に押しやすいキーを多く使うようになるからです。

 同時に押す組み合わせには、両手で1つずつキーを押すものと、同じ手(同手)で2つのキーを押すものが考えられます。
 両手で1つずつキーを押す場合は、どのような組み合わせでも押す動作にそれほど無理がある組み合わせはありません。
 しかし、同手で2つのキーを押す場合は、押す動作に無理がある組み合わせが多くあります。
 しかも、同手で同時に押しやすい組み合わせは、そのキーを続けて押す場合も押しやすい組み合わせになります。その組み合わせの同時打鍵を使用して文字を配置すると、好ましくない事態が生じやすくなります。すなわち、本来は1キーずつ入力したかったのに、1つめのキーを離す前に2つ目ーキーを押してしまったために、同時打鍵と判定されて誤入力となる、という事態が生じやすくなります。
 よって、基本的に同手で2つのキーを押す組み合わせは使用しません。

 ただし、同手を使う組み合わせでも、もともと同じ指を使って入力するキー同士なら、上記のような事態は生じません。同じ指で押すなら、最初に押したキーを離してから次のキーを押すことになるからです。
 したがって、もともと同じ指を使って入力するキー同士の組み合わせは使うことにします。具体的には、同じ手の人差し指担当キー同士の同時打鍵は使います。
 ただし、本来そのキーを担当する指以外の指で押すことになり、手の移動もやや大きくなります。よって、普通のかなを配置するのは避け、記号を配置することにします。
 同手同時押しで使用するキーの組み合わせは、あまり細分化すると覚えるのが難しくなります。したがって使用するのは、上段と中段、中段と中段、中段と下段の3通り、左右合わせて6通りのみとします。

■新下駄配列作成記 目次
# by koutarou_13 | 2011-02-20 19:35 | ●新下駄配列作成記

配置する文字

新下駄配列作成記12

■新下駄配列の骨格
 配置する文字

 配置する必要のある文字をリストアップして、その個数を数えます。

【清音など】48個
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わを
んっー

【濁音、半濁音】26個
がぎぐげご
ざじずぜぞ
だぢづでど
ばびぶべぼ
ぱぴぷぺぽ


【句読点】2個
、。

※句読点は、記号の一種ととらえることもできますが、他の記号と比較して出現率が非常に高いので、普通のかなと同じように扱うことにします。

【拗音文字】9個
ぁぃぅぇぉ
ゃゅょゎ

※なお、“ヶヵ”どちらかというと漢字の範囲に入る文字でかな入力配列にはなじまないと思うので配置しません。

【拗音】33個
きゃきゅきょ
しゃしゅしょ
ちゃちゅちょ
にゃにゅにょ
ひゃひゅひょ
みゃみゅみょ
りゃりゅりょ
ぎゃぎゅぎょ
じゃじゅじょ
びゃびゅびょ
ぴゃぴゅぴょ

※“ぢゃぢゅぢょ”は出現率が極端に低いので配置しないことにします。

【外来音】12個
てぃでぃ
ふぁふぃふぇふぉ
しぇじぇ
ちぇ
うぃうぇうぉ

※外来音はほかにもさまざまなものがありますが、使用頻度が高い12種類のみを配置することにします。

【記号】14個
?!・/
「」()
,.
;:
@*

※出現率がある程度高い記号、または新下駄配列で本来その記号を入力するキーを使ってしまう記号を配置します。
●“?!「」()・”は出現率が高いので配置します。
●“/,.”は、普通のローマ字入力やかな入力では入力でない記号ですが(あるいは、これらが入力できる代わりに“、。・”が入力できない)、そこそこ出現率が高い記号なので、配置します。
●“;:@*”は、本来その記号を入力するキーを、新下駄配列で他の文字の入力などに使ってしまうので、入力できるようにするため配置します。

 よって、配置する文字は合計144個ということになります。

■新下駄配列作成記 目次
# by koutarou_13 | 2011-02-19 21:53 | ●新下駄配列作成記

使用するキー

新下駄配列作成記11

 今回から実際の新下駄配列の作成に入ります。

 まず、配列の「骨格」を決めておきます。
 具体的に各キーに文字を割り当ててく行く前に、だいたいどのジャンルの文字をどこに配置するのかを決めておき、配置できる場所が足りるかどうかを確認しておきます。

■新下駄配列の骨格
 使用するキー

 基本的に、上中下段の3段の文字キーを使用します。

 キーボード右端の文字キー([[],[]],[\])は遠すぎるので使いません。[:]は[BackSpace]を配置するので、文字は配置しません。

 最上段を使用するかどうかはとても大きな選択ですが、是非は微妙なところです。最上段を使用すれば総打数の削減には大きく貢献しますが、同時にキーの連接も著しく悪くなります。また、最上段にかなを配置する場合、数字をどのように入力するかも問題になります。ホームポジションから遠いキーを多用すればタッチタイプが難しくなるのも確かです。総合的に考えて、新下駄配列では最上段は基本的に使わないことにします。

 しかし、最上段をまったく使わない必要もありません。出現率が非常に低い文字を最上段に配置することで、他の文字をより良く配置することができます。使用率がわずかであれば使用してもそれほどの負担にはなりません。単打側は数字を入力するとしても、シフト側は空いています。
 したがって、出現率が非常に低い文字であれば、最上段のシフト側を使用しても良いことにします。ただし、[6]は左右どちらの手を使うのかが人によって異なるので、使用しないことにします。

【使うキーの範囲】
△△△△△× △△△△△××
_□□□□□ □□□□□□×
_□□□□□ □□□□□××
__□□□□□ □□□□□×

□ 主に使用するキー
△ わずかであれば使用しても良いキー
× 使用しないキー

 よって、使用する主なキーの数は31キーということになります。

■新下駄配列作成記 目次
# by koutarou_13 | 2011-02-17 21:31 | ●新下駄配列作成記

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