清音と濁音は別々に配置する
配列を考えるときの大きな選択の一つに、濁音の配置をどうするかというものがあります。
濁音配置の方式は、大きく分けて、以下の3通りの方法があります。
ローマ字入力の場合を考えてみます。か行のかなを入力する場合は、まず[K]と入力します。一方、が行のかなを入力する場合は、まず[G]と入力します。[K]と[G]の配置場所には何の関連性もありません。
したがって、ローマ字入力は清音と濁音をまったく無関係に配置した配列であると言えます(「清濁別置」)。
かな入力では、「が」と入力する場合は、まず「か」と入力し、次に「゛」(濁点)を入力します。
したがって、かな入力は濁点を後付けする配列です(「濁点後付け」)。
親指シフト(NICOLA)では、「が」と入力する場合は、「か」と入力するキーを押します。それと同時に、シフトキーも押します。これは、清音と濁音を同じキーに配置した配列と言えます(「清濁同置」)。
新下駄配列では、「清濁別置」を採用します。
理由は、その文字の出現率や連なりに合った場所に配置できるからです。
例えば、「が」や「で」などはかなり多く出現します。総打数を少なくするためには、多く出現する文字は1つのキーを押す(=単打)だけで入力できるようにする必要があります。清濁別置なら、このような出現率の高い濁音を、単打で入力できるように配置することができます。
キーの連接で見ても、例えば、「です」という文字の連なりは文章中にとても多く出現しますが、「てす」という連なりはあまり出現しません。このように、清音とその濁音で連なる文字の傾向が異なる場合があります。清濁別置なら、それぞれの連なり数に合った押しやすさのキー連接を与えることができます。
配列作成上、「清濁別置」の最大のメリットは“濁音を”自由に配置できることではありません。“清音を”を自由に配置できることです。
清濁同置を貫こうとすると、濁音を持つ清音の配置場所はかなり動かしにくくなります。清音を動かすと、同時に濁音も動かす必要があるからです。濁音を持つ清音は出現率が高いものが多いので、これらの文字が動かしにくくなるのは、配列作成上かなりの制約になります。
清音を濁音から切り離すことで、出現率の高い清音を理想的に配置できるようになります。
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